保健・化学物質対策
シンポジウム
第4回環境化学物質合同大会特別企画シンポジウム「化学物質、廃棄物及び汚染に関する政府間科学・政策パネル(ISP-CWP)の設立と今後について」
開催の概要
日 時:令和7年7月15日(火)
場 所:やまぎん県民ホール(山形県山形市双葉町1-2-38)
主 催:環境省
2025年6月に開催された国連の政府間会合で、「化学物質、廃棄物及び汚染に関する政府間科学・政策パネル(ISP-CWP : Intergovernmental Science-policy Panel on Chemicals, Waste and Pollution)」が設立された。これは、気候変動分野でのIPCC(気候変動に関する政府間パネル)、生物多様性分野でのIPBES(生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学政策プラットフォーム)に類する新たな独立科学政策パネルであり、当該分野に関する最新の科学的・技術的アセスメントの作成・発信等を通して、政策立案に関連する科学的基礎を提供するための国際的な組織と解される。 本企画では、はじめに環境省がISP-CWPの運用枠組みを概説する。その後、既存の科学政策パネルにおけるアセスメントの執筆や組織運営に携わった経験がある国内の有識者から、各パネルにおける経験や事例を紹介いただくとともに、化学物質・廃棄物との関連が深い学会の代表者から、ISP-CWPが今後取り組むべき課題や、科学者としてのパネルへの期待及び国内外でパネルを推進し、さらに国内の科学者がパネルに積極的に関与するための具体的な方策等について講演・議論いただく。
プログラム
本シンポジウムのプログラム、講演資料は以下のとおりです。
また、当日録画した動画は https://youtu.be/Kk5mbSefJ8o からご覧ください。
また、当日録画した動画は https://youtu.be/Kk5mbSefJ8o からご覧ください。
09:30 | 開会挨拶 | 塚田 源一郎(環境省 環境保健部 化学物質安全課長) |
09:30-09:45 | 化学物質、廃棄物及び汚染に関する政府間科学・政策パネル(ISP-CWP)についての議論の経緯と概要 [PDF] | 高木恒輝(環境省 環境保健部 水銀・化学物質国際室長) |
09:45-09:55 | IPCCとインベントリータスクフォースの概要と経験 [PDF] | 榎 剛史(地球環境戦略研究機関) |
09:55-10:05 | IPBESと学際的専門家パネルの概要と経験[PDF] | 橋本 禅(東京大学) |
10:05-10:20 | 新たな科学政策パネルが取り組むべき課題、学術界に求められる知見と役割、及び学術界にとっての期待 [PDF] | 鈴木規之(国立環境研究所・日本環境化学会 副会長) |
10:20-10:30 | ISP-CWPにおける課題など、特に生物・水産学の観点から [PDF] | 宇野誠一(鹿児島大学・日本環境毒性学会 会長) |
10:30-10:40 | 環境を保護して人の生命と健康をまもる ―ISP-CWPが取り組むべき課題と国内外での推進に向けて― [PDF] | 東 賢一(近畿大学・日本衛生学会 副理事長) |
10:40-11:30 | パネルディスカッション 座長:鈴木規之(国立環境研究所・日本環境化学会 副会長) テーマ① ・各学会として考える、ISP-CWPで取り組むべき既存の課題又は潜在的な課題は何か。 ・具体的には国内外でどのような科学的知見が必要とされているか。 ・ 政府又は所属以外の学会との連携を含めて、その課題をISP-CWPで対応していくためにはどのような取組や連携基盤が必要と考えられるか。 テーマ② ・ ISP-CWPの成果物を含めて、科学を政策に反映しながら、化学物質・廃棄物・汚染対応の重要性等について、一般市民等の理解を高めるためには、どの主体がどのような取組を行うべきと考えられるか。 |
パネリスト: ・亀屋隆志(横浜国立大学・日本水環境学会 副会長) ・鯉淵典之(太田医療技術専門学校・日本内分泌攪乱物質学会 会長) ・小椋康光(千葉大学・日本薬学会 環境・衛生部会 部会長) ・高岡昌輝(京都大学・廃棄物資源循環学会 会長) ・ 中井里史(横浜国立大学・大気環境学会 会長) ・ 中村桂子(東京科学大学・日本学術会議 環境学委員会・健康・生活科学委員会 合同環境リスク分科会 委員長) ・広瀬明彦(化学物質評価研究機構 安全性評価技術研究所) |