里海ネット

全国の里海活動状況

8.課題に対する解決策

岡山県の事例『NPO法人グリーンパートナーおかやま』

岡山県の事例『NPO法人グリーンパートナーおかやま

◆主体 : NPO法人
◆協力団体 : 国の機関、地方公共団体、漁業関係者、NPO法人、住民団体、
 教育機関、研究機関、ボランティア団体
◆開始年度:平成11年~
◆資金 : 助成金(釣り環境ビジョン、岡山市、あいおいニッセイ同和損保助成)、寄付金
◆情報発信:ホームページ、新聞、ラジオ、講演など

多様な協力団体とともに活動を展開し、活動の成果や内容を積極的に広報して、活動の広がりがみられる事例

目標(キーワード:美しい海の保全・再生)

美しい瀬戸内海を取り戻すため、海底ごみの除去や流域全体で自然環境の保全に取り組む必要があり、海を綺麗にすることは、「川を汚さない」「森を育てる」ことにつながるとの環境啓発の活動を県、市町村等とともに実施する。

実施(キーワード:自然とのふれあい・環境教育など)

「世界の宝石、瀬戸内」を合言葉に、山・川・海で環境保護活動や啓蒙活動を実施。ホームページや活動チラシ、広報新聞等により活動を広報。

  • 香川県小豆島土庄沖、備前市日生はじめの海底ごみの見える化。
  • 海底ごみ回収底びき体験 : 香川県小豆島土庄町の漁業関係者の協力で底びき網操業を体験。漁獲物とともに揚げられる海底ごみを回収・分別して現状調査を実施。
  • 川ごみ探偵プロジェクト : 岡山市内の河川流域周辺におけるごみの実態把握調査を実施。
  • その他イベントや講演、シンポジウム、ワークショップを通じた環境教育、啓発活動を実施。

効果と課題(キーワード:海への関心の高まり)

漁業関係者の意識が変わり一緒に活動することに誇りを持っていただけた。また、岡山市、倉敷市、赤磐市、瀬戸内市、備前市、日生漁協、河川から瀬戸内海に面した市として、ごみやマイクロプラスチックの課題解決に向け、市民とともに啓発運動の展開が始まった。

『「世界の宝石-瀬戸内海」を磨く~ごみのないきれいな海を未来の子供に手渡す取組の実践~』は、環境省の第1回グッドライフアワード優秀賞を受賞。

今後の課題としては、岡山県27市町村のつながり強化(瀬戸内海に面した県へのつながり)市民運動の啓発展開。環瀬戸内海への課題の共有運動の進め方について模索する必要がある。

小さな子供として参加した人が大きくなって調査を手伝っています
参照 :環境省グッドライフアワードHP、ほか