里海と人とのふれあい

● 人の生活を支える里海

かつて里海は、海水浴や遊び場として地域の人々に利用されるとともに、貝類や海藻類を育み、人々の生活を支えてきました。
里海は、アサリやコンブなどの食料を育みます。大分県の中津干潟では、かつて夕方になると、多くの人々が夕ご飯のおかずとして、アサリを採りに来ました。
里海で採れる海藻類は肥料として、海岸に漂着した流木や松の落葉はお風呂やかまどのたきつけに利用されていました。海岸には松が植えられ防風のほか魚付林としての役割を果たしていました。瀬戸内海では、今でも、アマモを利用した石風呂や、アマモ場でのオシアミ(魚を採る網)を用いた魚採りが行われていますが、こういった風景が見られる場所もごく僅かとなってきています。

人の生活を支える里海のイメージ

人の生活を支える里海のイメージ

英虞湾における昔の写真集 英虞湾における昔の写真集

● 海と人とのふれあいの現状や課題

高度経済成長期以降、埋立や開発などで多くの海岸は人工化され、港湾施設や工業施設が立地し、人々が海にふれあえる場所が少なくなってきました。その結果、人々と海が切り離され、人々の海に対する関心が薄れてきました。関心が薄れることにより、生活排水による水質の悪化や、海岸にはごみが散乱し、そのごみが景観や生物の生息に悪影響をおよぼしているなどの現状も理解されなくなります。

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● 里海づくりの取り組み

人々が海とふれあう機会を創出し海への関心を取り戻すため、NPOや地方自治体などにより、一般市民を対象として生物観察会、体験学習、海岸清掃活動などさまざまな取り組みが行われています。

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