里海Q&A

このページでは、皆様から寄せられた里海に関する質問にお答えします。
里海に関する質問は、お問い合わせ・ご質問等からお願いします。

Q.里海の定義はありますか?
A.九州大学柳教授によると、里海とは「人手をかけることで、生物生産性と生物多様性が高くなった沿岸海域」と定義されています。また、以下に示す国の基本計画においても里海という言葉が用いられています。

【21世紀環境立国戦略(平成19年6月閣議決定)】
<戦略6自然の恵みを活かした活力あふれる地域づくり>
・・・多様な魚介類等が生息し、人々がその恵沢を将来にわたり享受できる自然の恵み豊かな豊饒の「里海」の創生を図る。

【海洋基本計画(平成20年3月閣議決定)】
<1海洋資源の開発及び利用の推進>
・・・また、沿岸域のうち、生物多様性の確保と高い生産性の維持を図るべき海域では、海洋環境の保全という観点からも、「里海」の考え方が重要である。

しかし、里海の定義、概念は必ずしも統一されたものではなく、各地域、団体では異なった定義や思いによって、里海の創生・保全が行われています。

柳哲雄(1998)沿岸海域の“里海”化. 土木学会誌, 21, 703.
柳哲雄(2007)里海論. 恒星社厚生閣, 東京, 104頁.

国の基本計画に関する詳細は「さらに詳しく」をご覧下さい。
Q.アマモ場の造成を行っています。着実にアマモ場は増えていますが、どのような管理がひつようでしょうか?
A.生育密度が高いアマモ場よりも、パッチ状に分布したアマモ場の方が、魚類などの生息環境として適していることが知られています。アマモの生育状況にもよりますが、適度な間引きをするなどの管理を行った方が良い場合があります。
Q.アマモ場の造成など、里海づくりは大規模に行った方が効果的なのでしょうか?
A.沿岸海域の生態系は多様で複雑であり、人手を加えることにより生物多様性・生物生産性を高める方法については、その海域で使用できる方法であるかを検討しなければなりません。アマモ場を造成する場合でも、その海域がアマモの生育に適していないとアマモは育ちません。そのため、一度に大規模な取り組みを行うよりも、少しずつ、それぞれの地域に応じた海と人との適切なかかわり方を模索しながら取り組んで行くことが大切です。