自然環境・生物多様性

風力発電施設に係るバードストライク防止策

風力発電施設の設置については、猛禽類をはじめとした鳥類が風力発電施設のブレードに衝突し死亡する事故(バードストライク(リンク:YouTube環境省動画チャンネル) )が生じており、野生生物保全と風力発電推進の両立を目指す上での課題となっています。

環境省においては平成19年度から平成21年度まで、風力発電施設に係る適正整備推進事業を進め、風力発電施設の立地を検討していく上で、環境影響評価等の実施のポイントとその際に配慮すべき各種事項を「鳥類等に関する風力発電施設立地適正化のための手引き」(平成23年1月)としてとりまとめました。

しかし、風力発電施設の立地を検討していく上でバードストライクに関する知見等は十分とはいえず、絶滅危惧IB類に分類されるオジロワシの死因については、判明している限り風力発電施設へのバードストライクが最も多く、海ワシ類に関する知見を収集することは希少種保全上重要となっています。

このことから、平成22年度から平成24年度まで、特に海ワシ類を対象として、バードストライク防止策検討事業を進め、衝突状況の解明、その原因や効果的な防止策案を検討しました。

平成22年度海ワシ類における風力発電施設に係るバードストライク防止策検討委託業務報告書

平成23年度海ワシ類における風力発電施設に係るバードストライク防止策検討委託業務報告書

平成24年度海ワシ類における風力発電施設に係るバードストライク防止策検討委託業務報告書

平成25年度海ワシ類における風力発電施設に係るバードストライク防止策検討委託業務報告書

さらに、平成25年度~27年度の3ヶ年をかけて、オジロワシ、オオワシ等の希少な海ワシ類に係る風力発電施設におけるバードストライクの防止策案の検証を行い、手引きの更新等にも資する、さらなる知見の収集も含め、特に海ワシ類を対象とした効果的なバードストライク防止策の策定することとしました。