日中韓環境教育ネットワーク(TEEN)

効果的な環境教育の実現を目指して

本プロジェクトは、毎年ワークショップとシンポジウムを開催し、環境教育の専門家や教育者、NGO代表などが三カ国から集まり、環境教育のイニシアティブについて活発な議論や意見交換等を行っています。


活動の経緯
第1回 ワークショップ・シンポジウム

2000.11 12 (日本・静岡県富士宮市、東京)
第1回のワークショップが、2000年11月30日 12月1日に静岡県富士宮市にて、また、シンポジウムが12月2日に東京にて、TEENの組織化を目指し開催されました。三カ国から環境教育の専門家や教育者、NGO代表ら約30名が集まり、各国の環境教育の取組と実際の活動に関する意見交換や経験を紹介しました。また、取組の第一歩として、三カ国の環境教育に携わる代表的な機関に関する共通のデータベースの開発と構築を決定しました。

第2回 ワークショップ・シンポジウム

2001.10(中国・北京)
三カ国間の環境教育の連携を確立するための取組が紹介され、各国のデータベースを充実させる方法が話し合われました。TEENのロゴを決定したことに加え、北京の高校生約300人が参加した合同シンポジウムも開催されました。生徒達は環境教育をテーマにした劇を披露しました。

第3回 ワークショップ・シンポジウム

2002.9(韓国・ソウル)
三カ国の地域又は河川を舞台とした環境教育の現状について発表・意見交換が行われました。また、TEEN活動第1フェーズの締めくくりとして、各担当機関と他の参加者間で今後のTEENの方向性について討議しました。

※2003年12月に北京で開催された第5回日中韓三カ国環境大臣会合(TEMM5)において、子どものための環境教育共同プログラムの具体的な検討を始めることが合意されました。
第4回 ワークショップ・シンポジウム

2004.1(日本・静岡県静岡市)
TEENプロジェクトの第2フェーズの幕開けとして、「持続可能な開発のための教育」を念頭に、環境教育の要素と役割について討論しました。さらに参加者らは環境問題に対する意識向上を目指し、子どもたちのための環境教育プログラムを共同で制作する方法を検討しました。

第5回 ワークショップ・シンポジウム

2004.12(中国・天津)
子どものための環境教育プログラム(EEPC)に関する発表があり、各国は環境に関する共通のテーマを選び、教材を作成することに合意しました。

※その後、日中韓共同で「渡り鳥」「川」「リサイクル」の3つのテーマについて子どものための環境教育教材が作成され、2005年10月ソウルで開催されたTEMM6の場で日本が報告しました。
第6回 ワークショップ・シンポジウム

2005.12(韓国・ソウル)
各国の小学生を対象とした教材の試行結果の報告が行われました。また、ビジネスと産業界における環境教育という視点から、各国の企業関係者の取組が発表されました。第3フェーズの活動として、環境教育に関心を寄せる学生の巻き込みや、北東アジア地域としての取組を念頭におき、モンゴルやロシアからもオブザーバー参加を得ることについて提案がされました。

第7回 ワークショップ・シンポジウム

2006.10(日本・石川県金沢市)
ワークショップでは若者達が参画する環境教育事例などについて議論を行いました。また、シンポジウムでは日中韓三カ国の沿岸地域における環境教育をテーマに、一般の参加者も含め日中韓の参加者による活発な意見交換が行われました。

第8回 ワークショップ・シンポジウム

2007.10(中国・北京)
日中韓三カ国の環境教育の専門家やNGOら約160人が参加しました。シンポジウム、ワークショップにおいては、都市の大気環境改善をテーマに、日中韓三カ国の取組を共有するとともに、活発な意見交換が行われました。

第9回 ワークショップ・シンポジウム

2008.11(韓国・ソウル)
ワークショップは、日韓の環境省担当官、日中韓の環境教育専門家が参加し、「三カ国の環境教育交流の活性化に向けて」をテーマに発表・意見交換が行われました。日本は、アジア環境人材育成イニシアティブの取組を紹介しました。シンポジウムでは、「高等教育における青少年環境教育リーダーシップ」をテーマに、三カ国の取組を共有し、意見交換を行いました。シンポジウムには日中韓環境教育ユースキャンプ(TEEPY)の参加者も出席したほか、約200名の一般市民も臨席しました。

 
第10回 ワークショップ・シンポジウム

2009.11(日本・名古屋)


第10回日中韓環境教育ネットワークワークショップ(2009年11月 名古屋)
第10回日中韓環境教育ネットワーク
・ワークショップ
(2009年11月 名古屋)

産学官民の連携による高等教育における環境リーダー育成に焦点を当て専門家や政府担当者が参加しました。各国の関連活動を共有するとともに、将来の協力関係について話し合いが行われました。

 

 
第11回ワークショップ・シンポジウム

2011.3 (中国・北京)


第11回日中韓環境教育ネットワークワークショップ(2011年3月 北京)
第11回 日中韓環境教育ネットワーク
・ワークショップ
(2011年3月北京)

ワークショップでは、三カ国から、環境と開発、生物多様性保護などについての講演、及び、ケース・スタディー報告が行われました。さらに、日中韓三カ国における環境教育に関する活動の現状について各国から報告が行われ、将来の協力関係についても話し合いが行われました。
ワークショップには、高等教育機関において環境教育に携わる日中韓の専門家各4 5名、政府関係者各1名、TEENフォーカルポイントの関係者各1 2名、合計約25名が参加しました。

 
第12回ワークショップ・シンポジウム

2011.10 (韓国・慶州)


第12回日中韓環境教育ネットワークワークショップ(2011年10月 慶州)
第12回 日中韓環境教育ネットワーク
・ワークショップ
(2011年10月慶州)

シンポジウムでは、第1部の開会式で延世大学のPARK, Tae Yoon氏による開会挨拶、韓国政府環境部のYANG, Jaemoon氏によるスピーチ、国際環境教育研究所のCHOI, Sukjin氏によるこれまでのTEENの歴史・成果についての説明が行われました。第2部の基調講演では、三カ国の行政官からそれぞれ環境教育施策について発表が行われました。
ワークショップでは専門家による発表として、環境リーダー育成に向けたグリーン成長型環境教育の促進等について発表が行われました。学生セッションでは、「グリーンキャンパスの構築とグリーンライフの実践」をテーマに三カ国の学生から各国の大学における優良事例の紹介が行われました。
27日には、フィールド・トリップとして、古都・慶州のツアーが実施され、日中韓の参加者間の交流が深められました。

 
第13回シンポジウム・ワークショップ

2012.10.24 10.26(日本・仙台)

概要

2012年10月24日 26日、日本・宮城県仙台市の仙台ガーデンパレスにて、「第13回日中韓環境教育シンポジウム及びワークショップ」が開催されました。

10月24日13:30-17:00に開催されたシンポジウムのテーマは「持続可能な開発のための教育(ESD)最新動向」。環境省総合環境政策局 鎌形浩史審議官、及び宮城県環境生活部長の本木隆氏による開会挨拶の後、「国内外におけるESDの取組」として日中韓の専門家による国家レベル及び地域レベルにおけるESDの事例紹介が行われました。その後、「『ESDの10年』最終年に向けて日中韓が協力できること」を議題としたパネルディスカッションの後、宮城教育大学長 見上一幸氏の特別講演「ESDと被災地支援のためのネットワーク 被災地の経験から 」が行われました。

翌25日には、「日中韓環境教育読本の作成に向けた方向性の検討」をテーマに、日中韓の専門家によるワークショップが開催されました。このワークショップでは、日中韓の環境保全に関わる「伝統的な知恵」や「我ら共通の未来」をテーマとした読本の協働開発を目標に、各国の教育現場の現状紹介も含め、活発な議論が行われました。

26日には、日中韓参加者による気仙沼市視察が行われました。気仙沼市は国内でも有数のESD拠点であり、また東日本大震災による甚大な被害を受けた地域です。午前中には気仙沼市立大谷小学校で行われている環境教育や復興への取組の現状を見学し、午後からは被災地視察及び気仙沼市教育委員会を訪問、教育長 白幡勝美氏、副参事兼指導主事 及川幸彦氏による講義を受けました。

第13回シンポジウム・ワークショップ (2012年10月 日本・仙台)

第13回シンポジウム・ワークショップ
(2012年10月 日本・仙台)

第14回シンポジウム・ワークショップ

2013.10.22 24(中国・北京)

平成25年10月22日(火) 24日(木)、中国・北京のBeijing Foreign Expert Building(北京外国専家大厦)にて、「第14回 日中韓環境教育ネットワーク(以下、TEEN:Tripartite Environmental Education Network)シンポジウム及びワークショップ」が開催されました。

テーマと目的

今回は「高等教育における環境教育及び持続可能な開発のための教育(ESD)の新たな試みと展望」をテーマとして、TEENメンバーの国々へその経験、価値観や考え方に関して意見交換の場を提供することを目的として実施されました。

内容報告
一日目

10月22日(火)の午後は一般に公開され、初めに開会式が行われました。中国環境保護省環境教育コミュニケーションセンターのHong Shaoxian氏による開会挨拶があり、同センターのHe Jiazhen氏と中国環境保護省のDong Yao氏によるスピーチが行われました。続いてシンポジウムでは、日中韓三カ国の専門家より、「高等教育における環境教育及びESDの新たな試みと展望」をテーマに、各国の高等教育における環境教育及びESDの現状・動向の発表と、新たな試みに関する事例共有が、下記の様に行われました。

(1) 発表 高等教育における環境教育及びESDの現状と動向

中国
「グリーン・リープ(緑の飛躍) 中国の高等教育における環境教育の新たな試みと展望」
Mr. He Jiazhen
(中国環境保護省環境教育コミュニケーションセンター 副所長)
日本
「日本の高等教育機関における環境教育及びESD」
名執 芳博氏(公財)長尾自然環境財団 常務理事)
韓国
「韓国の高等教育における環境教育及びESDの新たな試みと展望」
Mr. Park Seok Soon (梨花女子大学 環境理工学部 教授)
[発表概要]
中国のHe Jiazhen氏より、中国人民大学と北京大学の環境コースの紹介や、大学生を対象とした環境ボランティア育成等の政府の取組と今後について、日本からは名執芳博氏より、日本の各大学で独自に展開するESDの取組(ESD研究センター設立等)や高等教育機関を含む国際的なESDネットワークの紹介と、高等教育におけるESDをより推進するための課題について、韓国のPark Seok Soon氏より、韓国の中学校・高等学校における環境科の変遷や高等教育機関におけるグリーンキャンパスの活動、環境教育及びESDに関する提案等について発表が行われました。

(2) 事例共有 高等教育における環境教育及びESDの新たな試み

日本
「高等教育機関における持続可能な開発のための教育の特徴ある試み 日本・北九州市の『まなびとESDステーション』を事例として」
三宅 博之氏(北九州市立大学 教授)
韓国
「韓国の高校科学教育課程における持続可能な開発のための教育(ESD)指導内容の改定と進展」
Ms. Oh Yoonjeong
(梨花女子大学 教育課程・指導法研究センター ポストドクター)
中国
「中国におけるストックホルム条約のキャパシティ・ビルディング実施 大学での残留性有機汚染物質 (POPs)科目の試行 概要報告」
Ms. Xiong Yan
(中国地質大学(武漢)経営管理学院 准教授)
[発表概要]
日本の三宅博之氏より、北九州市の全10大学と地域社会が連携し、実践活動を通じて将来を担う人材育成に取り組む「まなびとESDステーション」の事例、韓国のOh Yoonjeong氏より、韓国の中学校・高等学校における環境科に含まれるESDの要素の変遷について、中国のXiong Yan氏より、中国の大学教育における残留性有機汚染物質(POPs)の減少をテーマとした人材育成のパイロット・プロジェクトについて発表が行われました。

シンポジウムの様子
(2013年10月22日)

TEEN14参加メンバー(日中韓)

二日目

翌23日(水)は、「日中韓の子ども向け環境読本の作成に関する検討」をテーマに、日中韓の専門家によるワークショップが関係者のみで開催されました。本ワークショップでは、日中韓が協働で開発を進めている小学生5・6年生を対象とした子ども向け環境教育読本について教材開発の進捗状況の確認やその内容・作業工程について、活発な意見交換が行われました。

環境読本開発のワークショップの様子
(2013年10月23日)

三日目

24日(木)は清華大学を訪問しました。初めに同大学のエコキャンパスの経緯や取組の説明があり、その後、在学生による案内とともに実際にその建物内を視察しました。

第16回シンポジウム・ワークショップ

2015.10.25~27(日本国・岡山)

平成27年10月25日(日)、26日(月)、27日(火)、日本国・岡山の岡山国際交流センター他にて、「第16回 日中韓環境教育ネットワーク(以下、TEEN:Tripartite Environmental Education Network)シンポジウム及びワークショップ」が開催されました。シンポジウムは一般に公開され、ワークショップは非公開で行われました。

テーマと目的

今回は、「世界と地域を結ぶ(グローカルの視点で) ~岡山市におけるポストDESD」をテーマとして、日中韓における環境教育及びESD(Education for Sustainable Development:持続可能な開発のための教育)の取組に関して意見交換が行われました。

TEEN16本会合のシンポジウムの様子

内容報告
一日目

昨年度開催されたユネスコ世界会議から1周年を迎えることから、TEENシンポジウムは岡山ESD推進協議会、岡山市が主催する「ESDフォーラム2015 in 岡山」と連携して開催されました。

午前中はゲストスピーカーによる事例発表で、「若者」「企業」「環境教育・流域」「市民協働・コミュニティ」の切り口からESDについて考察が行われました。

また、午後は「若者」「企業」「環境教育/TEEN16シンポジウム」「市民協働・コミュニティ」をテーマにそれぞれ分科会を実施し、「環境教育/TEEN16シンポジウム」では日中韓の代表者から「点から線、線から面への環境教育の広がりとつながりづくり」をテーマに各国における取組の発表が行われました。

中国
Ms. YAN Baohua(深センマングローブ湿地保護基金 副長官)
「公的教育と関与を通じた沿岸湿地の保護:中国深セン市における自然保護のための一般市民参加型モデルに関するケーススタディ」
深センマングローブ湿地保護基金が実施する沿岸湿地における自然保護のための一般市民参加型モデルについて発表が行われました。
韓国
Mr. KIM Chankook(韓国教員大学校 教授)
「持続可能な眼差しを通して「グローバル」と「ローカル」をつなぐ:韓国の環境教育/ESD経験からの教訓」
韓国の学校における環境教育及びESDに関する取組の紹介の他、市民がグローカル・リテラシー教育に資するためにどのようなことができるのかについて発表が行われました。
日本
早川泰文氏(岡山市立小串小学校 指導教諭)
「見つめ直そう私たちの小串‐ふるさと小串の海を守るために自分たちにできること‐」
地域、保護者、漁協、NPO等と連携して実施する「つぼ網体験」や「のりすき体験」、「クリーンアップ児島湾」、「クリーンアップ光南台」等の岡山市立小串小学校の取組について発表が行われました。
二日目

翌26日(月)午前は、ESDに先進的に取組んでいる岡山市北区京山地区の「緑と水の道」を視察した他、京山公民館を訪問しました。京山公民館では、京山地区ESD推進協議会の池田満之会長から伝統芸能の伝承や外国人との交流等の京山公民館の取組が紹介されました。

京山公民館にて記念撮影

午後は、ソウル大学のMs. KIM Namsooが、韓国側の開発した環境教育読本「伝統文化の中の環境の知恵:オンドル」を用いて、岡山市立曽根小学校の6年生に対して授業を行いました。この授業ではオンドルと呼ばれる床下暖房の模型を作り、お灸を使用して床下に熱が伝わる構造について実験を行いました。

岡山市曽根小学校での韓国による環境教育読本を活用した授業

三日目

27日(火)は、香川県直島町を訪問し、ベネッセハウスミュージアムや地中美術館、現代の芸術家が古民家を改装し作品化した「家プロジェクト」の見学や、香川県直島町の関係者との意見交換を通して、アートによる地域おこしの実践例をESDの視点から学びました。

第17回シンポジウム・ワークショップ

2016.9.23~25(中国・深セン)

平成28年9月23日(金)~25日(日)の日程で、中国・深セン市の銀湖カンファレンスセンター他にて、「第17回 日中韓環境教育ネットワーク(以下、TEEN:Tripartite Environmental Education Network)シンポジウム及びワークショップ」が開催されました。シンポジウムは一般に公開され、ワークショップは非公開で行われました。

テーマと目的

今回は、「環境教育及びESD(Education for Sustainable Development:持続可能な開発のための教育)の公的支援の強化」をテーマとして、日中韓における環境教育及びESDの取組に関して意見交換が行われました。

内容報告
一日目

シンポジウムでは、「環境教育及びESDの公的支援の強化」をテーマに、セッション1では日中韓三カ国における環境教育支援の促進に関する政策について、セッション2では、地域における環境教育/ESD プログラムの効果について日中韓各国の代表者から発表が行われました。

TEEN17本会合のシンポジウム

セッション1:日中韓三カ国における環境教育支援の促進に関する政策

中国
Mr. JIA Feng(中国環境保護部 環境教育コミュニケーションセンター 所長)
「中国における環境教育法の促進:現状と今後の展開」
中国における環境教育法の促進をテーマに、中国における環境教育法の制定に向けた最近の動向や今後の展開、天津での環境教育関連法案についての発表が行われました。
日本
永見靖氏(環境省 総合環境政策局 環境経済課 環境教育推進室 室長)
「日本の環境教育促進法」
日本の環境教育促進法をテーマに、日本の環境教育法の成立経緯や特長、課題についての発表が行われました。
韓国
Ms. LEE Sunkyung(清州教育大学校 教授)
「韓国における環境教育の制度化:環境教育振興法と環境教育政策」
韓国における環境教育の制度化をテーマに、韓国における環境教育の歴史や2009年に制定された環境教育振興法の概要、制定に至った経緯、特長、今後の展開についての発表が行われました。

セッション2:地域における環境教育/ESD プログラムの効果

(1) 日本
棚橋乾氏(東京都多摩市立連光寺小学校 校長)
「ESDの学びを創る:人への思いやり、環境への思いやり、社会への思いやりの育成を目指して」
ESDの学びを創ることをテーマに、日本の学校教育におけるESDの課題とその解決方法及び多摩市立第一小学校のESDの取組事例について発表が行われました。
(2) 韓国
Mr. LEE Jaeyoung(公州大学校 教授)永見靖氏
「地域のシーフードレストランを通したESD」
地域のシーフードレストランを通したESDをテーマに、舒川郡(Seocheon-gun)に設立されたシーフードレストランの事例をもとに、地域におけるESDの取組事例やその効果について発表が行われました。
(3) 中国
Mr. YUAN Zhengfang(深センOCT小学校 校長)
「グリーンスクールと地域社会の調和」
グリーンスクールと地域社会の調和をテーマに、深セン市OCT小学校の取り組み事例として、学校庭園をはじめとした学校緑化やリサイクルマーケットの開催等の環境保護活動について発表が行われました。
二日目

翌24日(土)午前は、深セン湾公園自然学校を訪問し、ボランティアガイドの案内のもと、深セン福田マングローブ公園を見学しました。また、小河原孝生氏(株式会社生態計画研究所 代表取締役所長)が自然学校(ビジターセンター)の運営やインタープリテーションに関する講義を深センの自然学校職員及びボランティアを対象に行いました。

深セン湾公園自然学校にて

小河原氏による講義

午後は、深センOCT小学校を訪問し、児童の案内のもと、環境教育の取組について見学しました。また、韓国のMr. BYUN Youngho(Ob小学校 教員)が講師を務め、韓国側が作成した環境教育読本「伝統的な知恵」から三ケ国の伝統的な衣服をテーマに、蚕の繭の糸引きや染色を体験し、伝統的な衣服の生産方法について学びました。

深センOCT小学校での授業

三日目

25日(日)午前中は、深センエコモニタリング自然学校を訪問した。深センエコモニタリング自然学校では、職員から取組事例の紹介があった他、研究施設を見学しました。また、午後は、Dapeng Fortressを訪問し、深セン市の歴史や文化について学びました。

第18回シンポジウム・ワークショップ

2017.11.01~03(韓国・水原)

平成29年11月1日(水)~3日(金)の日程で、韓国・水原市の京畿道アートセンター他にて、「第18回 日中韓環境教育ネットワーク(以下、TEEN:Tripartite Environmental Education Network)シンポジウム及びワークショップ」が開催されました。

三カ国からのTEEN18参加者

テーマと目的

今回は、「生物-文化多様性と地域に根ざした環境教育」をテーマとして、日中韓における環境教育及びESDの取組に関して意見交換が行われました。

内容報告
一日目

政府円卓会議及び専門家ワークショップとシンポジウムが行われました。シンポジウムは一般にも公開され、京畿道内の環境教育関係者も多く参加しました。シンポジウムでは、「生物-文化多様性と地域に根ざした環境教育」をテーマに、日中韓各国の代表者からの実践・研究発表とパネルディスカッションが行われました。

シンポジウムの様子

(1)中国
Mr. Li Dihua (北京大学 教授)
「持続可能な未来への地域の知恵:中国の過去と未来の生活様式について学び、考える」
生態文明教育の概要や中国における地域の伝統的な知恵や文化を維持・発展させている事例等についての発表が行われました。
(2)日本
内山愉太氏 (東北大学大学院環境科学研究科 産学連携研究員)
「生物-文化多様性を有する社会・生態学的ランドスケープにおける環境教育:里山、農業遺産、伝統野菜に着目して」
日本における里山イニシアティブや伝統野菜を題材として社会・生態学的ランドスケープの視点から分析を加えた環境教育についての研究発表が行われました。
(3)韓国
Mr. Kim Eoksu (舒川エコ文化学校 事務局長)
「地域における生物文化多様性と環境教育」
ケニアやタンザニア、錦江河口域等を事例に、生物-文化多様性やその保全活動についての発表が行われました。
(4)中国
Mr. Chen Xiaoxiang (深セン塩田外国語学校学事部 副部長)
「自然探索 −私たちの周りの生物多様性を大切に−」
中国における学校環境教育の向上に取り組む教員団体「游云生態教育スタジオ(Youyun Ecological Education Studio)」の取り組みについて発表が行われました。
(5)日本
中村大輔氏 (草津市立渋川小学校 教諭)
「ESDの観点に立った環境教育の取り組み」
滋賀県の草津市立渋川小学校で実施されている生き物学習や郷土料理学習の紹介とその学習活動の効果についての発表が行われました。
(6)韓国
Mr. Lim Jonggil (Yangji高校 教諭)
「村人を導くヒキガエルの水田と生命が息づく学校の池」
学校周辺の水田に生息するヒキガエルを救うための保全活動やYangji高校でのビオトープ設置についての発表が行われました。
二日目

午前は、京畿道環境教育フェスティバルへのTEEN展示ブースの出展とフェスティバルの参観を行いました。京畿道環境教育フェスティバルでは、ステージ発表や優良実践の教師表彰などが行われた他、葉っぱや間伐材などの自然素材を使ったクラフト制作や自転車発電の体験、環境に関するボードゲーム等、約30の環境教育団体の出展ブースがあり、各ブースを回って実際に体験したり説明を聞いたりしながら、韓国の環境教育関係者との交流を深めました。TEENブースでは、TEENの概要説明やこれまでの成果についてのパネル展示、来年は日本で開催予定であることの広報活動を行いました。

TEENブースの展示

TEENブースの展示

午後は、京畿道安養市のYounhyun小学校を訪問し、日本から授業者として招へいされた柳澤智仁氏(所沢市立北秋津小学校 教諭)による、6年生がお米をテーマに三か国の違いと類似点から生物‐文化多様性を学ぶ研究授業の実施とTEEN参加者による授業研究を行いました。柳沢教諭の丁寧な教材研究と、ICTの活用や実習も取り入れた授業は、韓国の児童からは意欲が高まりわかりやすかったと好評で、授業終了後の授業研究でも参観者からの日本の環境教育手法に対する賛辞ともに活発な意見交換が行われました。

柳沢教諭による授業の様子

柳沢教諭による授業の様子

三日目

エクスカーションでは、貸し切りバスで外岩民俗村と水原華城を訪問し、韓国の歴史とその中で培われた生物-文化多様性についての理解を深めました。外岩民俗村では、屋外保存されている伝統的な家屋群と展示施設を見学した後、晒し飴作りや伝統遊び体験を行いました。その後、水原華城を訪れ、韓国の歴史と水原華城の役割の説明を聞きながら華城周辺を散策しました。

伝統的家屋が建ち並ぶ外岩民俗村

伝統的家屋が建ち並ぶ外岩民俗村