環境省大気環境・自動車対策黄砂黄砂対策への環境省の取組

ライダーモニタリングシステムの構築


ライダー装置(長崎県)

 ライダーLIDAR: Light Detection And Ranging)とは、レーザー光線を上空に発射し、浮遊する粒子状物質に反射して返ってくる光を測定・解析することにより、通過する黄砂を地上で計測できるリモートセンシング機器の一種です。環境省では黄砂の観測用に(独)国立環境研究所が開発した装置を使用しています。同装置は、他の大気汚染物質と区別して黄砂等粒子状物質の鉛直分布等をリアルタイムで観測することができます。(→ライダーの原理



ライダー装置による黄砂観測記録

 黄砂の近年の大規模化については、過放牧や耕地の拡大等の人為的な要因も影響しているとの指摘もあり、より詳細な現象解明が求められています。しかし、現時点では、黄砂の物理的、化学的な性質や飛来経路等について、必ずしも十分には解明されていません。このため、日本、中国、韓国及びモンゴルの4か国及びUNEP等の国際機関が共同で実施している国際プロジェクト(→ADB−GEF黄砂対策プロジェクト)でも、モニタリングネットワーク等の重要性が指摘されているところです。


ライダーモニタリングシステム設置場所:クリックすると拡大します

 環境省では、当該ネットワークの構築にも資するものとして、黄砂観測のためのライダーモニタリングシステムの整備を進めており、これまで富山県(15年度)、島根県(16年度)、長崎県(17年度)、新潟県(18年度)及び東京都(19年度)にライダーを設置しています(→過去の報道発表資料一覧)。

 これに加え、(独)国立環境研究所(大気圏環境研究領域遠隔計測研究室)等の研究機関が、札幌市、仙台市、つくば市、千葉市、東大阪市、長崎県福江島、沖縄県辺戸岬の7か所にライダーを設置し、観測を行っています。

 2008年現在、これら12基により国内におけるライダーモニタリングネットワーク(右図参照)を構築し、その観測結果を黄砂飛来情報ページで公表しています。

 環境省では、(独)国立環境研究所等と協力して、今後とも、ライダーによる国内のモニタリングネットワークの整備を進めていく予定です。また、中国、韓国、モンゴルの関係機関と協力して、ライダー観測データの共有化を図り、北東アジア地域における黄砂モニタリングネットワークと早期警報システムの構築に向けた取組を進めていく予定です。


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