水・土壌・地盤・海洋環境の保全
1.平成27~29年度 瀬戸内海における藻場・干潟分布状況調査結果
瀬戸内海の藻場・干潟の分布状況調査を平成27年度から29年度までの3年間で実施しました。
平成27年度に調査を実施した東部海域(紀伊水道、大阪湾、播磨灘、備讃瀬戸(一部の海域は平成28年度実施))、平成28年度に調査を実施した中部海域(備後灘、燧灘、安芸灘、広島湾、伊予灘)、平成29年度に調査を実施した西部海域(響灘、周防灘、豊後水道)における調査の結果をとりまとめました。
瀬戸内海全域の調査結果の概要
調査の結果、瀬戸内海全域では、藻場の面積は15,604ヘクタール、干潟面積は11,065ヘクタールとなりました。また、調査方法の異なる既往調査との比較のため、全23エリアを抽出し、既往調査と同様の方法(ヒアリング)により経年変化を試算した結果、既往調査(平成元~2年)と比較して、今回調査(平成27年~29年)では、海草藻場(アマモ)は14エリアで増加、3エリアで減少(6エリアは変化無し)、海藻藻場(ガラモ等)は10エリアで増加、11エリアで減少(2エリアは変化無し)、干潟は3エリアで増加(20エリアは変化無し)となりました。
結果の概要につきましては、以下の資料をご参照ください。
平成27年度調査結果(東部海域)の概要
平成27年度は、東部海域(紀伊水道、大阪湾、播磨灘、備讃瀬戸)で調査を実施しました。本調査は、衛星画像の解析及び現地調査の実施により、5mメッシュごとに藻場・干潟の有無を分析するもので、既往調査と比較して、より詳細な分布域を抽出することが可能です。
調査の結果、瀬戸内海東部における藻場面積は3,920ヘクタール、干潟面積は1,023ヘクタールとなりました。また、調査方法の異なる既往調査との比較のため、一部エリアにおいて、既往調査と同様の方法(ヒアリング)により経年変化を試算した結果、既往調査(平成元~2年)と比較して、今回調査(平成27年)では藻場面積は約40%、干潟面積は約4%の増加が見られました。
調査方法及び結果の詳細につきましては、以下の資料をご参照ください。
> 東部海域における調査の結果(概要)[PDF 2,025KB]
> 藻場・干潟分布図
- 藻場・干潟分布図(大阪府)[PDF 3,531KB]
- 藻場・干潟分布図(兵庫県)[PDF 21,312KB]
(分割1[PDF 4,560KB]、分割2[PDF 4,450KB]、 分割3[PDF 4,619KB]、分割4[PDF 4,683KB]、 分割5[PDF 3,456KB]) - 藻場・干潟分布図(和歌山県)[PDF 2,701KB]
- 藻場・干潟分布図(岡山県)[PDF 9,502KB]
- 藻場・干潟分布図(徳島県)[PDF 4,128KB]
- 藻場・干潟分布図(香川県)[PDF 11,188KB]
(分割1[PDF 4,627KB]、分割2[PDF 5,072KB]、 分割3[PDF 1,773KB])
> 藻場・干潟分布図(GISデータ)[ZIP 2,219KB]
平成28年度調査結果(中部海域)の概要
平成28年度は、中部海域(備後灘、燧灘、安芸灘、広島湾、伊予灘)で調査を実施しました。
調査の結果、瀬戸内海中部における藻場面積は6,272ヘクタール、干潟面積は3,385ヘクタールとなりました。また、調査方法の異なる既往調査との比較のため、一部エリアにおいて、既往調査と同様の方法(ヒアリング)により経年変化を試算した結果、既往調査(平成元~2年)と比較して、今回調査(平成28年)では藻場面積は約17%、干潟面積は約5%の増加が見られました。
調査方法及び結果の詳細につきましては、以下の資料をご参照ください。
> 中部海域における調査の結果(概要)[PDF 2,601KB]
> 藻場・干潟分布図
- 藻場・干潟分布図(広島県)[PDF 9,380KB]
(分割1[PDF 4,240KB]、分割2[PDF 3,593KB]、分割3[PDF 1,860KB] ) - 藻場・干潟分布図(山口県)[PDF 5,058KB]
(分割1[PDF 2,796KB]、分割2[PDF 2,319KB] ) - 藻場・干潟分布図(愛媛県)[PDF 11,308KB]
(分割1[PDF 4,136KB]、分割2[PDF 4,076KB]、分割3[PDF 3,376KB]) - 藻場・干潟分布図(大分県)[PDF 4,406KB]
> 藻場・干潟分布図(GISデータ)
平成29年度調査結果(西部海域)の概要
平成29年度は、西部海域(響灘、周防灘、豊後水道)で調査を実施しました。
調査の結果、瀬戸内海西部海域における藻場面積は5,367ヘクタール、干潟面積は6,657ヘクタールとなりました。また、調査方法の異なる既往調査との比較のため、一部エリアにおいて、既往調査と同様の方法(ヒアリング)により経年変化を試算した結果、既往調査(平成元~2年)と比較して、今回調査(平成29年)では、藻場面積は約10%の減少が見られましたが、海草藻場(アマモ)については、ヒアリング調査を実施した8エリアのうち3エリアで増加、1エリアで減少(4エリアで変化無し)、海藻藻場(ガラモ等)については、3エリアで増加、5エリアで減少となりました。干潟面積は全てのエリアで変化が見られませんでした。
調査方法及び結果の詳細につきましては、以下の資料をご参照ください。
> 西部海域における調査の結果(概要)[PDF 1,697KB]
> 藻場・干潟分布図