報道発表資料

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2022年08月05日
  • 自然環境

トキと共生する里地づくり取組地域の選定結果について

トキと共生する里地づくり取組地域の選定結果について

環境省は、「トキと共生する里地づくり取組地域」について、有識者を含む「トキと共生する里地づくり取組地域選定委員会(以下、「選定委員会」という。)」において審査した結果、5地域を選定、1地域を継続審議としました ので、お知らせします。

■取組の概要

環境省では、トキ保護増殖事業計画において将来的な本州等におけるトキの定着を目指した取組を位置づけ、本州等においてもトキが定着できるよう、環境省とトキ受入れに意欲のある地方公共団体等が連携しながら、トキと共生する里地づくりを推進することとしています。
本取組においては、「トキと共生する里地づくり取組地域」として、「将来的なトキの野生復帰を目指し環境整備を進める地域(以下「トキの野生復帰を目指す里地(A地域)」という。)及び「放鳥は行わないものの、飛来したトキが生息できる環境整備を進める地域(以下「トキとの共生を目指す里地(B地域)」という。)」が地域間で交流を図りながらトキと共生するための環境整備等を進めることとし、本年5月10日(火)~6月30日(木)の間、地方公共団体を対象に、これらの取組を進める地域の公募を行いました。

■選定地域について

 公募期間中、6地域からの応募があり、有識者を含めた選定委員会において審査した 結果、適切と認められた5地域を「トキと共生する里地づくり取組地域」として選定し、 以下の審査に係る観点のうち「体制整備及び役割分担等」に一部課題が認められた1地 域を継続審議としました。 

(1)審査方法
有識者を含む選定委員会において、以下の観点に基づき審査を行いました。

① 取組主体
・地方公共団体が取組主体となっているか。
・複数の地方公共団体の場合、連携が図られる見込みであるか。
② 取組範囲(面積)※
・取組範囲の面積が要件を満たしており、また、その範囲の自然環境が良好か。
③ 体制整備及び役割分担等
・環境整備等を行う体制(関係機関との連携を含む)が適切である、又は適切に整備できる見込みであるか。取組を進めるに当たっての役割分担が適切か。
・住民を含めた地域ぐるみで取組を推進するための方針が適切か。
④ 生息実績等※
・過去にトキの生息実績を有しているか。
・繁殖(営巣)実績が明確に確認できるか。
⑤ トキに関する知見・経験等※
・トキに関する知見を有しているか。
・トキの飼育・繁殖、飛来個体対応等に関する経験を有しているか。
⑥ 取組方針
・トキとの共生を目指すに当たって、地域の現状と課題が適切に把握されているか。
・トキと共生する里地づくりの取組を通じて目指す地域の姿が適切か。
      
※は「トキの野生復帰を目指す里地(A地域)」のみ評価対象とする。

(2)選定地域 別添1を御参照ください。

(3)審査の概要 別添2を御参照ください。

■今後のスケジュール

今回選定された5地域、トキと共生する里地の先進地である佐渡市、環境省及びその他関係機関で「トキと共生する里地づくり協議会(仮称)」を本年12月頃を目処に設置し、関係機関が連携しながら取組を進めることとしています。

■参考

トキ保護増殖事業計画等に関連する資料は、以下のURLを御参照ください。
   http://www.env.go.jp/nature/kisho/hogozoushoku/toki.html

連絡先

自然環境局 野生生物課 希少種保全推進室
代表
03-3581-3351
直通
03-5521-8353
室長
河野 通治 (内線 6677)
室長補佐
岩谷 あゆみ (内線 6684)
担当
木村 勇貴 (内線 7471)