自然環境・生物多様性

トキ

1.概要

写真:トキ
 
(1)分類
  • ペリカン目 トキ科
  • トキ
  • 学名 Nipponia nippon
  • 絶滅危惧ⅠA(CR)(環境省レッドリスト2019)
(2)生態等
  • 全長80cm、翼開長130cmあまり。
  • 春から夏にかけての繁殖期に大木の枝に営巣、産卵、育雛を行う。
  • 主な食物は水辺や湿地に住むドジョウ、カエル、小さな昆虫など。

2.減少した要因

  • 明治時代に羽毛をとるために乱獲され激減
  • 昭和以降は、森林の伐採による繁殖地の減少、農薬の多用による餌動物の減少、山間部の水田の消失などが要因

3.保護のための取組

【昭和27年】
特別天然記念物に指定
【昭和42年】
新潟県が佐渡にトキ保護センターを建設、飼育開始
【昭和50年】
環境庁が保護事業を開始
【昭和56年】
野生個体を全て捕獲、人工増殖の取組を開始
【昭和60年】
中国からの個体の借受け開始
【平成 5年】
種の保存法に基づく国内希少野生動植物種に指定。同法に基づく保護増殖事業計画を策定
【平成11年】
中国から「友友」「洋洋」のつがいが贈呈され、「優優」が誕生
(日本で初めて人工増殖に成功)
【平成12年】
中国から「優優」のパートナーの「美美」が提供される
【平成15年】
野生復帰の目標を定めた「地域環境再生ビジョン」を公表
【平成15年】
日本の野生生まれの最後のトキ「キン」死亡
【平成16年】
保護増殖事業計画を改定⇒野生復帰の取り組みの実施を位置づける
【平成19年】
中国から「華陽」、「溢水」が提供される
【平成19年】
多摩動物公園で分散飼育を開始(先行)
石川(H22)、出雲(H23)、長岡(H23)でも分散飼育を実施
【平成19年】
野生復帰ステーション完成
【平成20年】
佐渡島において野生復帰のための放鳥を開始
【平成24年】
野生下では36年ぶりとなるヒナが誕生(38年ぶりとなる巣立ち)
【平成25年】
地域環境再生ビジョン達成のための「トキ野生復帰ロードマップ」を策定
【平成26年】
地域環境再生ビジョンにおいて野生復帰の目標としていた60羽定着を達成
【平成28年】
2020年までの野生復帰の方針を示す「トキ野生復帰ロードマップ2020」を策定
【平成30年】
中国から「楼楼」「関関」が提供される
【令和 3年】
保護増殖事業計画を変更⇒事業区域を全国へと拡大
保護増殖事業計画の目標達成のため「トキ野生復帰ロードマップ2025」を策定
【令和 4年】 トキと共生する里地づくり取組地域を公募し5地域を選定
        第1回トキと共生する里地づくりネットワーク協議会を佐渡市において開催

4.佐渡・本州における野生復帰の取組

佐渡における取組

関東地方環境事務所トキ保護増殖事業のページ

佐渡トキ保護センター
・トキ野生復帰に向けて、トキの飼育繁殖に取り組んでいます。
野生復帰ステーション
・トキの飼育繁殖のほか、放鳥に向けた順化訓練を行っています。

◇公式SNS ・野生下のトキに関する最新情報を発信しています。
・環境省佐渡自然保護官事務所公式Twitter @kankyoshosado01
・環境省佐渡自然保護官事務所公式Facebook @kankyoshosado01

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