報道発表資料

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2025年06月24日
  • 自然環境

国立公園における滞在体験の魅力向上先端モデル事業 やんばる国立公園における利用拠点の選定について

 環境省では、国立公園満喫プロジェクトの更なる展開として、「宿泊事業を中心とした国立公園利用拠点の面的魅力向上に向けた取組方針」(令和5年6月29日(木)公表)に基づき、同年8月に「国立公園における滞在体験の魅力向上のための先端モデル事業」の対象とする4つの国立公園を選定・公表し、各公園において地域の関係者等と連携しながら利用の高付加価値化に向けた基本構想の検討を行ってきました。
 今般、やんばる国立公園において、基本構想に位置付けられた3つの利用拠点のうち、先端モデル事業において集中的に取り組む利用拠点としてやんばる学びの森地区(沖縄県国頭村)を選定しましたので、お知らせします。
 今後、やんばる学びの森地区を中心に、引き続き地域の関係者等と連携し、利用拠点マスタープランの検討とそれに基づく宿泊施設の誘致、自然体験アクティビティとの連携をはじめとした具体の取組を進め、民間の発想を活かした滞在体験の魅力向上に取り組んでまいります。

1.経緯

・環境省では、平成28年より推進している国立公園満喫プロジェクトの更なる展開として、国立公園の美しい自然の中での感動体験を柱とした滞在型・高付加価値観光を推進することとし、令和5年より「宿舎事業を中心とした国立公園利用拠点の面的魅力向上検討会」において取組の進め方の検討を開始し、「宿舎事業を中心とした国立公園利用拠点の面的魅力向上に向けた取組方針(令和5年6月29日(木)公表)を策定しました。

・本取組方針に基づき、令和5年8月に、国立公園における滞在体験の魅力向上のための先端モデル事業の対象とする4つの国立公園を選定・公表し、各公園において、地域の関係者等と連携しながら利用の高付加価値化に向けた基本構想の検討を進め、
  •   令和6年3月に十和田八幡平国立公園(十和田湖地域)の休屋・休平地区
  •   令和6年10月に中部山岳国立公園(南部地域)の乗鞍岳・乗鞍温泉・白骨温泉・さわんど温泉地区、大山隠岐国立公園(大山蒜山地域)の大山寺地区
​を対象公園において集中的に魅力向上に取り組む「利用拠点」に選定したところです。

・今般、新たにやんばる国立公園のやんばる学びの森地区(沖縄県国頭村)を先端モデル事業において集中的に取り組む利用拠点に選定しました。

・なお、利用拠点は、各地域での検討結果を基に、本取組方針に定められた利用拠点の選定の考え方及び専門委員会(非公開)の意見を踏まえ、環境省が選定するものです。
表 先端モデル事業対象4公園の利用拠点選定状況
国立公園 利用拠点
十和田八幡平国立公園 休屋・休平地区
(令和6年3月 選定済)
中部山岳国立公園 乗鞍岳・乗鞍温泉・白骨温泉・さわんど温泉地区
(令和6年10月 選定済)
大山隠岐国立公園 大山寺地区
(令和6年10月 選定済)
やんばる国立公園 やんばる学びの森地区
(今回選定)

2.選定した利用拠点と選定理由

やんばる国立公園

利用拠点名

やんばる学びの森地区(沖縄県国頭村)
 

概要

世界遺産の緩衝地帯の中という立地を踏まえ、やんばる国立公園ならではの自然体験アクティビティの提供や情報提供(ビジター施設機能)の強化等、地域独自の魅力を活かした滞在体験に必要なコンテンツをパッケージで提供する拠点として機能を付加し、他の利用拠点等との面的な連携方策を検討する。
 

選定理由

①推進体制の構築状況
 関係自治体等で形成される「やんばる国立公園連絡協議会」において、基本構想案の検討が進められ、また、利用拠点選定に係る地域の合意が得られており、関係自治体の積極的な参画・協力及び機運醸成が認められる。

②国立公園としての滞在型・高付加価値観光推進のポテンシャル
 民間事業者へのヒアリングにおいて、地域資源の活用や地域の課題解決に資する意見・提案や、宿舎事業を含む事業参画の可能性が示されている。また、基本構想案において、滞在体験の魅力向上に向けた考え方と実現のための取組の方向性が示されているなど、利用の高付加価値化に向けた方向性が示されていると認められる。

3.今後の予定

  • 利用拠点を中心に、引き続き地域の関係者等と連携し、利用拠点マスタープラン等の策定、地域協働実施体制の構築、自然体験アクティビティとの連携、国立公園ならではの感動体験を提供する宿泊施設の誘致、保護と利用の好循環の仕組みづくり等の取組を進め、滞在体験の魅力向上を図ります。

連絡先

環境省自然環境局国立公園課
代表
03-3581-3351
直通
03-5521-8278
課長
西村 学
企画官
澤田 大介
課長補佐
植竹 朋子
専門官
古川 遥香