報道発表資料
我が国(環境省、外務省、林野庁)を含むG8各国の森林専門家は、1998年のバーミンガム・サミット以降、G8がとり上げてきた違法伐採問題に関する報告書をとりまとめ、本日まで神戸において開催されていたG8環境大臣会合に提出しました。会合において、本報告書は大臣らに歓迎され、北海道洞爺湖サミットの議長へ送付することが合意されました。
G8森林専門家は、本報告書において、違法伐採及び関連取引に対処すべく過去10年間にわたってG8がとった措置の実例を示すとともに、北海道洞爺湖サミットを見据え、今後G8が取り組むべき課題につき検討を行いました。
1.違法伐採問題とは(背景)
世界の森林は減少を続けており、温室効果ガスの排出及び生物多様性の損失に大きな影響を与える地球規模の環境問題となっています。森林減少を促進する大きな要因の一つが当該国の法令等に違反して森林伐採が行われる「違法伐採」であるといわれています。
2.違法伐採問題の議論の経緯
我が国は、これまで「違法に伐採された木材は使用しない」という基本的考えに基づき、国際的な場において、違法伐採問題への取組の重要性を主張してきており、我が国のかかる主張を踏まえて、G8サミットをはじめとする様々な国際会議でも、国際社会として同問題に積極的に取り組むことが確認されています。
G8においては、1998年の英国バーミンガム・サミット以降、累次の会合において違法伐採問題について議論されてきました。特に2005年に英国で行われたG8環境・開発大臣会合では、違法伐採対策に関する閣僚声明が発出され、同年のグレンイーグルズ・サミットでは、成果文書「グレンイーグルズ行動計画」において、違法伐採への取組が盛り込まれました。
3.報告書
- 添付資料参照
- G8森林専門家違法伐採報告書(概要)
- G8森林専門家違法伐採報告書(仮訳)
- G8森林専門家違法伐採報告書(英文)
添付資料
- 連絡先
- 環境省地球環境局(旧)環境保全対策課
直通:03-5521-8245
代表:03-3581-3351
課長代行:深見 正仁(内線6750)
課長補佐:服部 浩治(内線6744)
担当 :仲埜 公平(内線6747)
関連情報
過去の報道発表資料
- 平成20年5月19日
- 違法伐採による環境影響調査報告書と市民フォーラムの開催について(お知らせ)
- 平成20年3月17日
- 木材調達におけるグリーン化普及啓発キャンペーンの開始について(お知らせ)
- 平成19年11月20日
- アジア森林パートナーシップ(AFP)第7回会合の結果概要について
- 平成19年11月19日
- 第43回国際熱帯木材理事会の結果について
- 平成19年5月8日
- 「国連森林フォーラム第7回会合(UNFF7)」の結果概要について