報道発表資料
環境省は、本日、中部国際空港建設事業等に関する第2回レビューの報告書に対して、工事による濁水等の影響に注意を払うこと、空港島周辺海域の底質の変化に注意を払うこと等を内容とする見解を取りまとめ、愛知県知事に提出しました。
- 中部国際空港建設事業、空港島地域開発用地埋立造成事業及び空港対岸部埋立造成事業について、環境庁長官(当時)は、平成12年の埋立免許の認可に際して、工事途中段階で予測・評価結果や環境保全措置の検証を行うレビューを求める意見を提出しました。
- 今般、中部国際空港株式会社及び愛知県企業庁(以下、「事業者」という。)は、「中部国際空港建設事業及び空港島地域開発用地埋立造成事業並びに空港対岸部埋立造成事業に伴う工事中の海域環境影響検討調査報告(第2回)」を取りまとめ、平成16年3月15日付で当該埋立事業の免許権者 である愛知県知事に報告し、この報告書は19日付で環境省に送付されました。
- 環境省は、この報告書に対し、
[1]航路浚渫工事が要因と考えられる予測結果を上回る濁りが観測されたことから、濁水等の影響について、引き続き監視を行い注意を払う必要があること
[2]空港島南側海域の流速の観測値が、近傍の調査点の着工前の観測値に比べ、遅い傾向が見られることから、栄養塩や有機物の集積による底質の変化に注意を払う必要があること
[3][2]のほか、底生生物の個体数、藻場面積等に変動があることから、海水の流れ、水質、底質、海域生物等の相互に関連する環境影響について、引き続き監視を行う必要があること
等について、今後の環境保全対策を進める上で必要な事項を見解として取りまとめ、本日付で、愛知県知事に送付しました。(別添参照)
添付資料
- 連絡先
- 環境省総合環境政策局環境影響評価課環境影響審査室
室長 :小川 晃範(6231)
審査官:宮 俊輔(6253)