報道発表資料本文


中部国際空港建設事業等及び第2回レビュー報告書の概要について


  1. 中部国際空港建設事業等の概要

    (1)空港の種類:第1種空港

    (2)設置管理者:中部国際空港株式会社

    (3)位置:愛知県常滑市地先(名古屋市の南約30km、常滑市の沖合2~3kmの海上)

    (4)滑走路:3,500m1本、離着陸回数約13万回/年

    (5)開港予定:平成17年(2005年)2月

    (6)事業の内容

    事業 事業者 埋立面積
    空港島     約 580 ha
       空港 中部国際空港(株)    約 473 ha
    地域開発 愛知県  約 107 ha
    空港対岸部埋立造成 愛知県  約 123 ha
    合計     約 703 ha

     
  2. 工事の進捗状況

    平成12年7月   汚濁防止膜の設置
    8月   護岸工事開始
    平成13年3月   護岸概成
    埋立工事開始
    平成15年2月   埋立工事概成
    施設建設工事の開始
    平成17年2月   開港予定

     
  3. レビュー経緯

    平成12年6月 公有水面埋立免許の認可の際に、環境庁長官意見を提出
    平成12年7月 環境監視を開始
    平成13年3月 第1回レビュー報告書公表
       空港島、空港対岸部埋立造成の工事が部分的に進んだ早期の段階において、環境監視結果等を勘案しながら事業実施による周辺海域への影響を確認することを目的にレビューを行った。
    平成13年7月 環境省の見解を提出
       [1]  空港島北側海域の流向が予測結果と異なっていることから、要因を分析する必要がある
      [2]  一部の監視点において、全硫化物が高いので、注意して監視を行う必要があること
      [3]  海域生物等の監視を継続し、生態系等への環境影響について、可能な限り早期に確認する必要がある(第1回レビューでは、生態系への影響が含まれていなかったため、当省から、生態系を含めたレビューを求めた)。
    平成16年3月 第2回レビュー報告書公表

     
  4. 第2回レビュー報告書の概要

    海水の流れ、水質、底質、汀線、海域生物に係る環境監視結果を分析した。
    (着工前後のデータの比較、評価書での予測結果との検証)
    海域生物の生息環境の変化の把握及び海域生物に対する影響を検証した。
    結論:
       ・ 着工前後の海水の流れ、水質、底質に顕著な変化はみられていないことから、事業実施が空港島周辺の物理的、化学的な海域環境の変化に及ぼす影響は同程度の変化であり、顕著な影響はみられていないものと考える。
      海域生物において、調査年によって一時的な変化がみられるが、着工前後で顕著な変化はみられていない。


中部国際空港建設事業等の位置図




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