報道発表資料

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2003年08月05日
  • 自然環境

北海道自然歩道の路線及び整備計画の決定について

環境省は、全国で9番目の長距離自然歩道として、「北海道自然歩道」の路線及び整備計画を決定しました。
 路線延長距離は4,585kmで、この結果、全国の長距離自然歩道の総延長距離は約2万6千kmに及ぶこととなり、全国の長距離自然歩道のネットワーク化が完成します。
 本計画においては、平成15~24年度の10箇年度で整備を実施することとしており、これに基づいて北海道は今年度より整備に着手します。
  1.  長距離自然歩道は、「国土を縦断、横断又は循環し、多くの人々が四季を通じて手軽に楽しくかつ安全に国土の優れた風景地等を歩くことにより、沿線の豊かな自然環境や自然景観、さらには歴史や文化に触れ、国土や風土を再認識し、あわせて自然保護に対する意識を高めること」を目的としています。
     北海道自然歩道の整備は、変化に富む山岳や天然林を主体とした広大な森林やウェットランド(湿原、湖沼群)といった豊かな自然景観や広大な牧場と畑や碁盤目状の区画と防風林の配置といった牧歌的な田園風景などに代表される地域の歴史的・文化的資源等を結ぶ歩道のネットワークを構築するものとなっています。
     
  2.  本路線は国内で最後の長距離自然歩道であり、本路線が整備されることにより、全国の長距離自然歩道ネットワークが完成します。広大な自然を満喫できる自然歩道として、多くの利用が期待されます。
     
  3.  路線選定の基本的な考え方や全体的なルートの形態等の検討に当たりましては、以下の専門家等の意見を聴くとともに、平成11~13年度にかけて、道の協力を得て、資源分布状況及び地元市町村等の意向の把握を含め、路線の選定等に当たって必要な調査を実施しました。
      

    【ワーキングメンバー】

     加福 禎史   北海道旅客鉄道(株)営業推進本部営業部専任課長
     辻井 達一   北星学園大学社会福祉学部教授
     常国 みどり   北海道旧道保存会
     中田 博人   (株)リクルート北海道じゃらん編集長
     山口 和男   (有)自然環境コンサルタント代表
     ロス・フィンドレー   (有)ニセコアドベンチャーセンター代表
      
  4.  本路線のうち、国立・国定公園に係る部分については、公園計画の変更が必要となることから、6月30日に開催された中央環境審議会自然環境部会に諮問し、答申を受けました。
     
    (関係する国立・国定公園)
     利尻礼文サロベツ国立公園、知床国立公園、阿寒国立公園、大雪山国立公園、支笏洞爺国立公園、釧路湿原国立公園

     網走国定公園、ニセコ積丹小樽海岸国定公園、日高山脈襟裳国定公園、大沼国定公園

     

添付資料

連絡先
環境省自然環境局自然環境計画課
課長 黒田大三郎 (6430)
 担当 平井(6478)、須田(6433)
 電話 03-5521-8275

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