報道発表資料
10月3日(水)に「内分泌攪乱化学物質問題検討会(座長:鈴木継美東京大学名誉教授)」を開催。主な審議内容等は、次のとおりでした。
- 新たにリスク評価に取り組む物質の選定
- 平成12年度に行われた実態調査の報告等
- その他
○ | 内分泌攪乱作用が疑われる約40物質のリスク評価を計画的に行うとの方針の下、昨年度選定した12物質に加え、今年度、新たにリスク評価に着手する8物質を選定。 |
○ | 今回、選定の8物質は、ペンタクロロフェノール、アミトロール、ビスフェノールA、2,4-ジクロロフェノール、4-ニトロトルエン、フタル酸ジペンチル、フタル酸ジヘキシル、フタル酸ジプロピル(別紙1) |
(1) | 平成12年度内分泌攪乱化学物質に係る環境実態調査結果 | ||
内分泌攪乱作用が疑われる物質について、11年度に引き続き環境実態調査を行ったもの(別紙2) | |||
○ | 水質、底質、水生生物、野生生物の4媒体 | ||
○ | 全国570地点(延べ) |
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(2) | 平成12年度精巣・臍帯調査結果 | ||
[1] | 臍帯のダイオキシン類蓄積状況(20検体)を調査した結果(中央値)は以下の通り。 | ||
○ | TEQ1 23pg-TEQ/g(fat)(11年度;8.5pg-TEQ/g(fat)) | ||
○ | TEQ2 26pg-TEQ/g(fat)(11年度;19pg-TEQ/g(fat)) | ||
○ | TEQ3 29pg-TEQ/g(fat)(11年度;30pg-TEQ/g(fat)) | ||
注) | TEQ1は定量下限値未満の異性体を0とした場合、TEQ2は同1/2とした場合、TEQ3は同定量下限値とした場合のtotalTEQ |
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この値は11年度の結果と比較すると若干高い値であったが、これは11年度より定量下限値及び分析精度が向上したこと等、調査実施上の各種要因が影響していると考えられる。 なお、今後は、既に暫定マニュアルが作成されている血液・母乳中ダイオキシン類測定と同様のマニュアル作成と精度管理が必要である。 |
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[2] | 新たに母体血・臍帯血中のエストロジェン類及び植物エストロジェン類等の測定を行ったところ、概ね既存文献値の範囲内。 |
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[3] | 精巣重量調査では、昨年度までのデータ(16,935例)に加えて、12年度集めたデータ(82検体)を加えて分析を行った。 |
「内分泌攪乱化学物質の人健康及び魚類等への影響評価の試験体系等の概況」及び「第4回内分泌攪乱化学物質問題に関する国際シンポジウム」に関して報告。
添付資料
- 別紙1 平成13年度にリスク評価に取り組む8物質の用途、規制等
- 別紙2 平成12年度内分泌攪乱化学物質に係る環境実態調査結果の概要
- 別紙2 平成12年度内分泌攪乱化学物質に係わる環境実態調査結果の概要[PDFファイル](印刷用) [PDF 3 KB]
- 連絡先
- 環境省総合環境政策局環境保健部環境安全課
課 長 安達 一彦(6350)
専門官 鷲見 学 (6352)
専門官 中嶋 徳弥(6355)
専門官 中谷 健治(6356)
環境省自然環境局自然環境計画課
課 長 小野寺 浩(6430)
企画官 渡辺 綱男(6490)
補 佐 植田 明浩(6480)
担 当 添谷 稔(6482)
環境省環境管理局水環境部水環境管理課
課 長 仁井 正夫(6630)
補 佐 横田 敏宏(6639)
担 当 飯島 正典(6629)
環境省環境管理局水環境部土壌環境課農薬環境管理室
室 長 内藤 克彦(6640)
補 佐 鈴木 伸男(6641)
担 当 稲生 圭哉(6643)
環境省環境管理局大気環境課
課 長 西出 徹雄(6530)
補 佐 伊藤 正 (6572)
担 当 鶏内 雅司(6572)