報道発表資料
アジア太平洋地球変動研究ネットワーク（APN: Asia-Pacific Network for GlobalChange Research）の第19 回年次会合が平成26年3月19日（水）から21日（金）に、シェムリアップ（カンボジア）で開催されました。
APN は、アジア太平洋地域における地球変動研究推進を目的として日米の合意のもと1996年に発足した政府間組織です。日本（環境省･兵庫県）は最大のドナーとして地域各国との協力のもと、公募型共同研究プログラム（ARCP）、途上国の研究能力開発・向上プログラム（CAPaBLE）の２タイプの支援を始め様々なAPN のプロジェクトを実施しています。
本会合では、資金支援のあり方について議論を行い、タイ等の途上国から、将来、自国の環境研究予算を使ってAPN との共同出資を行いたい旨の提案が行われました。
平成26年度は、我が国の提案により、廃棄物･リサイクル分野の活動強化のための検討をすること等が合意されました。また従来から実施している生物多様性分野では生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学政策プラットフォーム（IPBES）との連携強化が議論され、気候変動緩和及び適応のフレームワークは引き続き効果的活動を行うことが確認されました。
１．開催日時・場所
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- 平成26年3月19日(水）～21日(金）
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- シェムリアップ（カンボジア）
２．出席者
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- 加盟国の政府代表，科学企画グループメンバー及び招聘専門家等が加盟各国から参加したほか、関係国際機関、オブザーバーの参加もありました。
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- 我が国からは、環境省地球環境局及び自然環境局を始め､科学者、関連ネットワーク代表者が出席しました。冒頭にはホスト国からサイ･カンボジア環境大臣、キム･シェムリアップ副知事他が挨拶を行いました。議長はカンボジア政府代表が、副議長はスリランカ政府代表が務めました。
３．主な成果
（１）廃棄物･リサイクル分野の活動強化
アジア太平洋地域における持続可能な開発のためには廃棄物･リサイクル分野の研究協力が重要であるとの参加各国の共通認識のもと、我が国の提案により、APNにおける今後の活動についての検討を開始することが合意されました。
（２）生物多様性及び生態系分野での活動
昨年度に生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学政策プラットフォーム（IPBES）の活動が開始された事を受け、アジア太平洋地域での活動の方向性を議論するワークショップを2013年9月にソウルにて実施したことが報告されました。また、APN のアジア太平洋における生物多様性分野の活動とIPBES との今後の連携強化が議論されました。
（３）気候変動への適応策に貢献するプログラム
昨年夏に実施した気候変動適応・損害と被害（ロス＆ダメージ）及び防災に関する共同研究及び能力開発･向上プログラムの公募には多数の応募があり、4月に採択が決定される旨が発表されました。
（４）大気汚染に関する協力
兵庫県のイニシアティブによりアジア太平洋地域の都市大気汚染に関する専門家会合を中国で開催することが決定しました。
（５）公募型共同研究プログラム（ARCP：Annual Regional Call for Proposals） 及び開発途上国の研究能力開発・向上プログラム（CAPaBLE：Scientific CapacityBuilding and Enhancement for Sustainable Development in DevelopingCountries）
公募プログラムについて、新規・継続提案の採択が承認されました。
（６）次回会合
次回会合は、ネパールがホストする予定です。
会議記録（英語）は、近日中にAPN 事務局のウェブサイトに掲載される予定です。
アジア太平洋地球変動研究ネットワーク（APN）事務局／APN センター（神戸市）
Website：
http://www.apn-gcr.org
TEL：(078)230-8017 FAX：(078)230-8018
Email：
info@apn-gcr.org
添付資料
- 連絡先
- 環境省地球環境局総務課研究調査室
直通：03-5521-8247
代表：03-3581-3351
室長 ：辻原 浩 （内線 6730）
専門官：星野 ゆう子 （内線 6735）
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