報道発表資料
平成21年度から開始した「日本モデル環境対策技術等国際展開」事業の一環として、インドネシア共和国(以下「尼国」という。)環境省の主催により6月1日(水)から5日(日)まで開催される「インドネシア環境週間2011」展示会に出展します。
これは、本年3月に行われた尼国環境省環境技術・人材能力強化担当局 (第7局)長と当省水・大気環境局長との会合の結果に基づき、両者の協力事業の一つとして行うものです。
同展示会へは、今回が当省として初めての出展となります。
1.背景:
アジア諸国においては、著しい経済成長を遂げる中、大気汚染、水質汚濁や温室効果ガスの排出等の環境問題が深刻化しています。アジア諸国と密接な関係を有する我が国は、アジア諸国がこれらの環境問題に対処し、持続可能な経済発展を実現するため、国際協力のさらなる展開が求められています。
このため、平成20年6月に環境省では、「クリーンアジア・イニシアティブ」を提唱し、我が国の公害克服の経験をもとに、環境対策、測定技術、規制体系、人材育成などをパッケージにして普及・展開し、低炭素型・低公害型社会へ誘導するための施策等を進めることとしています。
また、平成22年6月に閣議決定した「新成長戦略」において、「日本の『安全・安心』等の制度のアジア展開」、「日本の『安全・安心』等の技術のアジアそして世界への普及」が掲げられているところです。
そこで、当室では、平成21年度から「日本モデル環境対策技術等国際展開」事業を開始しており、本事業の一環として、ベトナム社会主義共和国及び尼国と、産業排水対策分野を中心とした協力事業を実施しています。
このうち、尼国とは、本年2月9日及び10日に現地で専門家会合及び共同ワークショップを、また、3月4日には日本で局長級会合及び専門家会合を開催し、局長級会合においては、尼国環境省環境技術・人材能力強化担当局(第7局)長と当省水・大気環境局長との間で、今後の協力事業の内容を盛り込んだMinutes of Meetingを作成し、両局長がサインを行いました。
その後東日本大震災が発生し、日本の環境技術産業においては、自らの開発・生産体制の復旧はもちろん、設備・装置の納入先である企業や自治体における復旧や復興に向けて全力で取り組まれています。また、政府においても「新成長戦略」の再設計・再強化に向けた検討を進めているところです。
一方で、日本の環境技術のアジア諸国等への展開は、環境技術産業のみならず、日本全体の復興と成長にとってますます重要となっていることに変わりはありません。そこで、上記のMinutes of Meetingの内容に基づき、尼国環境省主催の「インドネシア環境週間2011」に、今回、日本の環境技術産業界の有志企業の協力を得て、当省として初めて出展することといたしました。
2.開催日時:
平成23年6月1日(水)~5日(日) 10:00~19:00
3.開催場所:
Senayan Complex 東駐車場(Parkir Timur Senayan)
ジャカルタ首都特別州
4.環境省ブース出展者及び出展内容:
環境省
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- 日本の環境汚染及び対策の歴史・経験、環境技術実証事業の紹介
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- 東日本大震災への支援に対する尼国への謝意の表明
環境技術産業界の有志企業(順不同)
(説明者派遣企業) | (資料のみ出展の企業) |
・株式会社神鋼環境ソリューション | ・公益社団法人 日本環境技術協会 |
・水ing株式会社 | ・株式会社タクマ |
・株式会社ササクラ | ・JFEエンジニアリング株式会社 |
・株式会社堀場製作所 | ・日立造船株式会社 |
・株式会社大都技研 | ・住友重機械エンバイロメント株式会社 |
・株式会社山武 | |
・株式会社明電舎 | |
・水道機工株式会社 | |
・協和機電工業株式会社 |
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- 各社の環境汚染対策技術、環境モニタリング技術の紹介
参考
「インドネシア環境週間2011」 "Pekan Lingkungan Indonesia 2011"(http://www.enviweek.com/)
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- 6月5日が国連が定めた世界環境デーであることを踏まえ、尼国環境省では、この日を中心に「環境週間」として、広く国民や企業の間で環境保全についての理解を深め、環境保全活動を行う意欲を高めることを目的として、毎年各種の行事を開催しており、本年で15回目。(日本においても、6月5日を「環境の日」とし、6月を環境月間としている。)
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- 本年のテーマは、「生活や環境における緩衝材としての森林(Hutan Penyangga Kehidupan)」。
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- ジャカルタ中心部セナヤン(Senayan)にあるショッピングモール・オフィス・マンション等複合施設の駐車場のうち約10,000m2の敷地を会場として利用。
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- 中央政府機関、州・市等の地方政府機関、国有・民間企業、業界団体、大学、NGO、市民団体等が参加(昨年は202者)。一般市民も無料で入場可。
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- 展示会(Pameran Lingkungan Hidup 2011)に加え、
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- 第5回「企業の社会的責任」展(CSR Expo)
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- グリーンミュージックフェスティバル(Green Music Festival)(学生によるバンドコンテスト)
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- 百万台の自転車・百万本の木(Sejuta Sepeda Sejuta Pohon)(独立記念塔から会場までの自転車走行と植樹)
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- エコドライブワークショップ(Eco Driving Workshop)(エコドライブラリー、排出ガステストデモンストレーション、ワークショップ)
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- 第1回エコプロダクツ展(Eco Creative Products Expo)(リサイクル製品等の展示)
などのイベント、政府機関等による各種のセミナーが併せて開催される。
「インドネシア環境週間2009」展示会の様子
- 連絡先
- 環境省水・大気環境局総務課環境管理技術室
直通:03-5521-8297
代表:03-3581-3351
室長:岩田 剛和(内線6550)
補佐:高野 厚(内線6551)
担当:重松 賢行(内線6557)
関連情報
関連Webページ
過去の報道発表資料
- 平成23年3月8日
- 平成22年度「日本モデル環境対策技術等の国際展開」事業に係るインドネシア共和国環境省との局長級会合の開催結果について(お知らせ)
- 平成23年2月28日
- 平成22年度「日本モデル環境対策技術等の国際展開」事業に係るインドネシア共和国環境省との局長級会合の開催について(お知らせ)
- 平成23年2月15日
- 平成22年度「日本モデル環境対策技術等の国際展開」事業に係るインドネシア共和国との専門家会合及び共同ワークショップの開催結果について(お知らせ)
- 平成23年2月4日
- 平成22年度「日本モデル環境対策技術等の国際展開」事業に係るインドネシア共和国との協力事業の開始について(お知らせ)