報道発表資料

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2010年07月08日
  • 自然環境

伊豆諸島鳥島アホウドリ繁殖地への土砂流入防止対策の実施について(お知らせ)

 伊豆諸島鳥島におけるアホウドリの繁殖地において、今年の2月に土砂が流入しアホウドリのヒナ約10羽(推定)の被害があったことを受けて、5月と6月に土砂流入防止対策を実施しましたのでお知らせします。

1.経緯

 本年2月、アホウドリ最大の繁殖地である伊豆諸島鳥島の燕崎(つばめざき)繁殖地へ土砂が流入し、推定10羽のヒナに被害が及びました。このうち2羽を救出しましたが、2羽の死亡が確認されました。
 これを受けて、2月には鳥島に滞在していた(財)山階鳥類研究所職員が緊急措置として約100 m3の土砂を掘削しましたが、アホウドリの繁殖終了後に土砂流入防止対策を実施することとしていたものです。

2.今回の土砂流入防止対策について

 繁殖地への更なる土砂の流入を防止するため、西側と東側の集団繁殖地の間に、土砂の流路となる幅5m、深さ2m、長さ80mの溝を掘削(約800 m3)し、上部の流入口の左右に土嚢壁を設置しました。
 今回の対策は、環境省の事業として(財)山階鳥類研究所が受託し、5月13~18日(7人)と6月12~19日(8人)の2回、スコップ等による手作業で実施したものです。
 なお、作業中に、土砂に埋まったアホウドリ成鳥の死骸1個体が発見され、土砂流入による被害はヒナのみならず成鳥にも及んでいたことが明らかになりました。

3.今後の対応について

 鳥島は火山島であり、燕崎繁殖地への土砂流入の危険性は常にあることから、
 環境省と(財)山階鳥類研究所等は、鳥島内の安全な場所(初寝崎)への新繁殖地の形成事業を行うとともに、小笠原群島聟(むこ)島(じま)への新繁殖地形成事業を実施してきました。
 これらの取組を引き続き実施するとともに、鳥島のアホウドリの繁殖成功率が低下しないよう燕崎の繁殖環境の維持に努めていくこととします。

添付資料

連絡先
環境省自然環境局野生生物課
課長:塚本 瑞天(6460)
課長補佐:堀内 洋(6475)
係長:浪花 伸和(6469)
代表(03)3581-3351

関東地方環境事務所
所長:阿部 宗広
野生生物課長:徳田 裕之
課長補佐:横田 寿男
電話(048)600-0817

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