報道発表資料
平成22年2月13日(土)、伊豆諸島鳥島におけるアホウドリの繁殖地に土砂が流入し、アホウドリのヒナ約10羽(推定)の被害がありました。
繁殖期が終了する6月頃から土砂流入防止対策を実施する予定です。
1.経緯と現状
平成22年2月13日(土)、アホウドリ最大の繁殖地である伊豆諸島鳥島の燕崎繁殖地への土砂流入が確認されました。推定被害個体数はヒナ約10羽で、このうち2羽を救出しましたが、2羽の死亡が確認されました。
なお、燕崎繁殖地は、鳥島で最大の繁殖地で、環境省が平成21年2月に実施した調査では268羽のヒナが確認されています。
2.現在までの対応
繁殖地への更なる土砂流入を防ぐために、鳥島に滞在している(財)山階鳥類研究所職員が緊急措置として燕崎繁殖地の土砂約100立米を掘削しました。
3.今後の対応について
鳥島は火山島であり、燕崎繁殖地への土砂流入の危険性は常にあることから、
環境省と(財)山階鳥類研究所等は、鳥島内の安全な場所(初寝崎)への新繁殖地の形成事業を行うとともに、小笠原群島聟(むこ)島(じま)への新繁殖地形成事業(平成22年2月8日に鳥島からヒナ15羽を移送済)を実施してきました。
これらの取組を引き続き実施するとともに、今回の繁殖地への土砂流入に対しては、関係機関等と調整した上で、繁殖期が終了する6月頃から土砂流入防止のための対策を実施する予定です。

【土砂に埋もれたヒナ(左)及び土砂流入状況(右) 写真提供:(財)山階鳥類研究所】
添付資料
- 連絡先
- 環境省自然環境局野生生物課
課長:塚本 瑞天(6460)
課長補佐:西山 理行 (6475)
主査:浪花 伸和(6469)
直通(03)5521-8283
関連情報
過去の報道発表資料
- 平成22年2月8日
- アホウドリ新繁殖地形成事業によるヒナ移送の結果について
- 平成21年9月15日
- 平成21年度野生生物保護対策検討会アホウドリ保護増殖分科会の開催結果について