報道発表資料
10月22日(水)から31日(金)までの予定で、第8回ベルリンマンデート・アドホック・グループ会合(AGBM8)がドイツ・ボンで開会している。その第1週目の状況は以下のとおり。22日午前に公式会合が開催され、各締約国などからステートメントが行われた後、{1}政策・措置、{2}数量目標、{3}途上国を含む全締約国の約束の実施の推進、{4}組織的事項の4つの非公式会合を設けて議論が進められており、29日(水)にその進捗状況について各非公式会合から公式会合に報告が行われることとなっている。
1. | 全体会合 22日午前に開かれ、エストラーダAGBM議長、ザミット・クタヤール条約事務局長による開会挨拶の後、「G77及び中国(以下「G77」という。)」を代表してタンザニアが、概略別紙に示されるG77の数量目標に関する提案を行った。引き続き、我が国から日本提案を紹介するステートメントを行った。また、EUからは、バブル・アプローチ(合同達成(joint fulfilment)に関する新提案の紹介が、サモア、ジンバブエ等からは、それぞれ小島嶼国連合(AOSIS)やアフリカグループを代表するステートメント等が行われた。 その後、エストラーダ議長から、議長テキストをベースに交渉を進めること、4つのノングループにより交渉を進めること、コンセンサスが得られなければ議長テキストの修正は行わないこと、29日(水)までに交渉を終了して全体会合に報告すべきこと等の方針が示され、コンセンサスのみによるテキストの修正方式については異論が出されたものの、最終的には了承された。最後に、産業NGO、環境NGO及び自治体代表(ICLEI)のステートメントが行われ、会合を終了した。 |
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2. | 数量目標(QELROS)に関するノングループ 議長テキストの3条から8条、10条、11条、附属書B及びC並びに添付書1(Attachment 1)につき交渉する。「政策に関するサブグループ」及び「技術に関するサブグループ」に分かれて、交渉を行っている。23日午前、24日午前及び午後、並びに25日午前及び午後に会合を開き、3条から6条、附属書B及び添付書1について交渉を行った。また、米国から、米の新規提案の説明が行われた。
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3. | 政策措置に関するノングループ 議長テキストの2条及び附属書Aにつき交渉する。22日午後及び24日午後に会合を開き、2条(1項パラa-eにより構成)について交渉を行ったほか、断続的に小グループによるテキスト改正交渉を行っている。EU及びG77から修正案が提出され、議長テキストとこれらの修正案との調整交渉が中心的課題となっている。
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4. | 全締約国の対策の実施の促進に関するノングループ 12条(途上国も含めた全締約国の約束)及び13条(資金供与制度)につき交渉する。23日午前、25日午後に会合を開いたほか、頻繁に少数国による非公式会合を開き、12条及び13条の全ての条文について一通り交渉を行った。
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5. | 組織事項に関するノングループ 前文、1条、9条及び14条から26条につき交渉する。23日午後、25日午前に会合を開き、これまでに前文、14条~19条の各規定について交渉した。修文、追加、削除の案が出されたがコンセンサスが得られず、残された他の条項と併せて第2週に再度議論される。
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* | 別紙1,2、参考については、添付ファイル参照。 |
添付資料
- 連絡先
- 環境庁企画調整局地球環境部企画課
課 長 :柳下 正冶(内6731)
環境庁企画調整局地球環境部環境保全対策課
調 整 官 :関 荘一郎(内6765)
調 査 官 :三好 信俊(内6760)
課長補佐:石飛 博之(内6737)