報道発表資料

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2009年05月11日
  • 再生循環

(お知らせ)第3回日中廃棄物・リサイクル政策対話等の結果について

 5月7日、北京にて、第3回日中廃棄物・リサイクル政策対話が開催され、日本側から環境省谷津廃棄物・リサイクル対策部長他、中国側から環境保護部汚染防治司 李(リ)司長級巡視員他が出席しました。
 会議では、電気・電子機器廃棄物、医療廃棄物、鉱山由来の廃棄物、汚泥その他の有害廃棄物の適正管理について具体的な協力の可能性を検討していくこととなりました。また、廃棄物の輸出入管理については、環境保護部及び国家質量監督検験検疫総局との間で、日中の関係省庁間の連携等を協力して進めていくことで一致しました。
 また、5月6日及び8日には、中国の国家質量監督検験検疫総局、循環経済政策や開発五カ年計画を担当している国家発展改革委員会及び都市廃棄物と建設廃棄物を担当している住宅都市建設部ともそれぞれ会合を行い、今後の具体的な協力に向けて連絡調整を行っていくこととなりました。

1.経緯
 平成18年12月に中国・北京で開催された日中韓三カ国環境大臣会合の際に、当時の若林環境大臣と中国の周生賢(ジョウ・シェンシアン)国家環境保護総局長が会談し、廃棄物・リサイクル対策分野に関して両国の部局長レベルによる政策対話を行うことについて合意しました。本政策対話は、平成19年3月に中国・北京にて第1回が開催されて以降、毎年一回開催することとしており、今回は、平成20年3月の東京での第2回政策対話以来の開催となりました。
 また、中国政府においては、環境保護部に加えて、国家質量監督検験検疫総局、国家発展改革委員会及び住宅都市建設部も廃棄物や循環経済に関連する政策を担当していることから、今回の訪中の機会を活用し、担当の部局長級の幹部と意見交換を行ったものです。
2.日程
 平成21年5月7日(木)に環境保護部との第3回日中廃棄物・リサイクル政策対話を実施。また、5月6日(水)及び8日(金)に国家質量監督検験検疫総局、国家発展改革委員会及び住宅都市建設部との意見交換を実施。
3.開催地
 中国・北京(環境保護部、国家発展改革委員会、国家質量監督検験検疫総局、住宅都市建設部の各会議室)
4.出席者
(日本側)環境省 谷津龍太郎 廃棄物・リサイクル対策部長他
(中国側)環境保護部 李新民 汚染防治司巡視員(司長級)
国家質量監督検験検疫総局検験監督司 劉 副司長
国家発展改革委員会資源節約環境保護司 何 炳光 副司長
住宅都市建設部城市建設司 陸克華 司長他
5.概要
 各省庁との間で、本年4月の日中首脳会談において麻生総理の提唱により新たにスタートさせることとなった「日中環境・省エネ総合協力プラン」に基づき、廃棄物・リサイクル対策に関する日中協力を一層進展させることに合意いたしました。
 環境保護部との政策対話においては、中国における優先的課題として、電気・電子機器廃棄物、医療廃棄物、鉱山由来の廃棄物、汚泥その他の有害廃棄物の適正管理が挙げられ、今後、双方で具体的な協力の可能性を検討していくこととなりました。
 また、廃棄物輸出入管理については、環境保護部及び国家質量監督検験検疫総局との間で、日中の関係省庁間の連携や事業者向けの政策情報の提供等を協力して進めていくことで一致しました。
 国家発展改革委員会とは、食品等のリサイクル制度の確立への協力、住宅都市建設部とは、都市廃棄物処理や建設廃棄物処理について情報・意見交換を行い、協力の具体化に向けて実務レベルで連絡調整を行っていくこととなりました。
 来年、次回の第4回政策対話の日本での開催に向け、準備を進めることとなりました。
連絡先
環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部企画課循環型社会推進室
直通:03-5521-8336
代表:03-3581-3351
室長:大森 恵子(内線 6898)
室長代行:関谷 毅史(内線 6814)
係長:藤田 宏志(内線 6819)
担当:牧野 順一(内線 6818)