報道発表資料

この記事を印刷
2022年05月23日
  • 自然環境

北海道の死亡野鳥における鳥インフルエンザウイルスウイルス分離検査陰性及び高病原性鳥インフルエンザウイルス検査陽性事例に係る野鳥監視重点区域の解除について

北海道浜頓別町で令和4年4月27日(水)に回収されたオジロワシ1羽の死亡個体について、ウイルス分離検査を実施したところ、5月19日(木)に鳥インフルエンザウイルスは検出されなかった(陰性)旨の報告がありました。 また、北海道浜頓別町における高病原性鳥インフルエンザウイルスの検出(野鳥国内93例目)を受け、4月25日(月)に野鳥監視重点区域を指定し、野鳥監視を強化してきました。 その後、それぞれ一部が重複する野鳥監視重点区域において、野鳥の大量死等の異常は確認されなかったため、令和4年5月19日(木)に当該区域を解除しました。

1.経緯

4月19日(火)

・ 北海道浜頓別町でオジロワシ1羽の死亡個体を回収

4月25日(月)

・ 国立環境研究所で遺伝子検査を実施した結果、A型鳥インフルエンザウイルスの陽性反応を確認

・ 回収地点の周辺10km圏内を野鳥監視重点区域に指定し、野鳥の監視を強化

4月27日(水)

・ 国立環境研究所において遺伝子検査を実施した結果、高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5亜型)を検出(野鳥国内93例目)

・ 北海道浜頓別町でオジロワシ1羽の死亡個体を回収

4月27日(水)

~4月28日(木)

・ 北海道が野鳥緊急調査を実施

4月28日(木)

・ 27日に回収したオジロワシ1羽の簡易検査を実施した結果、A型鳥インフルエンザウイルスの陽性反応を確認

・ 回収地点の周辺10km圏内を野鳥監視重点区域に指定し、野鳥の監視を強化

5月19日(木)

・ 鳥取大学においてウイルス分離検査を実施した結果、鳥インフルエンザウイルスは検出されなかった

・ いずれの区域内においても野鳥の大量死等の異常が確認されなかったことから、当該野鳥監視重点区域を解除(※)

※ 「野鳥における高病原性鳥インフルエンザに係る対応技術マニュアル」に基づき、野鳥監視重点区域は、以下を1日目として28日目の24 時に解除することとしています。

 

- 野鳥及び飼養鳥の場合は、回収日の次の日を1日目とする

- 家きんの場合は、防疫措置完了日の次の日を1日目とする

- 環境試料(糞便、水等)の場合は、採取日の次の日を1日目とする

また、複数発生で野鳥監視重点区域の範囲が重なる場合は、最後の区域が解除されるときに同時に解除することとしています。

2.今後の対応

  • 野鳥サーベイランスにおける全国の対応レベルは、国内複数箇所で高病原性鳥インフルエンザの発生が確認されたことから、令和3年11月11日付けで「対応レベル3」に引き上げており、引き続き、野鳥における監視を強化します。

【参考情報】

環境省は、ホームページで高病原性鳥インフルエンザに関する様々な情報を提供しています。

http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/bird_flu/index.html

「野鳥における高病原性鳥インフルエンザに係る対応技術マニュアル」

http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/bird_flu/manual/pref_0809.html

連絡先

環境省自然環境局野生生物課鳥獣保護管理室
代表
03-3581-3351
直通
03-5521-8285
室長
東岡 礼治 (内線 6470)
室長補佐
村上 靖典 (内線 6675)
専門官
庄司 亜香音 (内線 6473)
係長
福田 真 (内線 6670)