報道発表資料
環境省及び農林水産省では、日本政府を通じた推薦を希望する国内の専門家を公募しますので、希望者は平成27年3月23日(月)午前9時00分までにご連絡下さい。
1.専門家の応募および推薦の概要
IPBES総会で決定された作業計画に基づき設立される、3つの専門家グループ(「生物多様性及び生態系サービスに関する地域・準地域アセスメント」、「地球規模アセスメント」及び「土地劣化と再生に関するアセスメント」)に執筆者等として参加する専門家に関し、今般、加盟国等に対し応募および推薦のお知らせがありました。
実際の作業に携わる専門家については、IPBES-2/3およびIPBES-2/5の決定に基づき、専門性、経験、学際性、地理性、ジェンダー等に関し全体のバランスを考慮の上、IPBES補助機関(ビューロー、学際的専門家パネル)により、応募者の中から選考されます。また、応募者のリストに対し、加盟国として推薦するか否かにつき、日本政府も照会を受ける予定です。なお、当該推薦については、加盟国からの推薦のほか、国連機関等のIPBESに関わる各ステークホルダーからの推薦を受けることも可能です。
※「ステークホルダー」とは、IPBES作業計画に関する活動に貢献することができ、その作業計画の成果を
活用でき、作業計画に関する活動への個人の参加を奨励、推進、支援する組織や団体をいいます。
2.応募及び推薦対象となる専門家グループの内容
今回、IPBESから応募及び推薦のお知らせのあった専門家グループは以下の3つです。それぞれ年1回程度の会合が予定されています。
(1) 生物多様性と生態系サービスに関する地域・準地域アセスメント
- ・アジア太平洋地域(日本を含む)、欧州及び中央アジア地域、アフリカ及びアメリカ地域の4地域で本年から平成29年中までに実施予定。
- ・各地域毎に100名程度の専門家が執筆者として選出される予定。
- ・概要:Decision IPBES/3/1 Annex III
(2) 土地劣化と再生に関するアセスメント
- ・土地劣化と再生に関して平成27年から平成29年までに実施予定。
- ・世界全体で80名程度の専門家が執筆者として選出される予定。
- ・概要:Decision IPBES/3/1 Annex VIII
(3) 生物多様性と生態系サービスに関する地球規模アセスメントに関するスコーピング会合
- ・平成28年から平成31年にかけて実施される地球規模アセスメントの章構成等のスコーピングについて 検討する会合。
- ・世界全体で20名程度の専門家がスコーピングに関するワークショップの参加者として選出される予定。
- ・スコーピング結果を踏まえて、アセスメントの執筆者等は来年公募・選定される予定。
3.応募方法
平成27年3月31日(火)までに、IPBESのウェブサイトhttp://www.ipbes.net/applicationform.html よりご登録下さい(Application formに必要事項を記入し、履歴書を添付)。
<日本政府を通じた推薦を希望する専門家の方へ>
日本政府を通じた推薦を希望する専門家は、上記Application form の
B. Details of Government/Organisation supporting your nomination の項に以下の通りご記入下さい。
Type of nominating body : Government
Name of Country : Japan
Position of contact of person : IPBES National Focal Point, Japan
Full Name (nominator) : Mr. Morio Tsuchiya
E-mail (nominator) : NBSAP@env.go.jp
Phone Number (nominator) : (Area Code) +81
(Phone number) (0)3-5521-8275
また、上記の登録に加えて、氏名、所属、連絡先及び、希望する専門家グループを平成27年3月23日(月)午前9時00分(必着)までに下記連絡先までご連絡願います。なお、その際に、電子メールの表題を「IPBESの専門家応募(応募者名)」として内容がわかるようにしてください。
なお、応募者が多数に及ぶ場合などにはIPBES-2/3で決定されたクライテリアに基づき日本政府を通じて推薦する推薦者の絞り込みを行うことがあります。また、そうした絞り込みに時間を要する場合もあるので締切以降の申し込みについては、日本政府を通じての推薦が困難となりますのでご留意下さい。推薦の可否についてはご本人あてに連絡いたしますが、その結果については非公開とさせていただきますので、予めご了承ください。
日本政府推薦希望者連絡先
環境省自然環境局自然環境計画課生物多様性地球戦略企画室
担当者:土屋 守雄
E-mail:NBSAP@env.go.jp
4.今後の予定
・3月23日(月):日本政府を通じた推薦希望者のIPBES事務局への登録及び日本政府への連絡締切
・3月31日(火):その他の推薦希望者のIPBES事務局への登録締切
・4月-5月(予定):IPBES補助機関における専門家の選考
・7月6日-10日(予定):(2)土地劣化と再生、第1回執筆者会合の開催(開催地未定)
・8月17日-21日(予定):(1)生物多様性と生態系サービスに関するアジア太平洋地域アセスメント、
第1回執筆者会合の開催(開催地未定)
・10月5日-7日(予定):(3)生物多様性と生態系サービスに関する地球規模アセスメント、スコーピング会合の開催(開催地未定)
5.旅費、謝金等の便宜の供与について
会合に出席する際の旅費や執筆その他の専門家の作業に必要となる経費については、原則として自己負担となり謝金等も支給されません。
<参考>
(1)IPBES(Intergovernmental Science-Policy Platform on Biodiversity and Ecosystem Services)
生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学-政策プラットフォーム(IPBES)は、生物多様性と
生態系サービスに関する動向を科学的に評価し、科学と政策のつながりを強化する政府間のプラットフォームとして、2012年4月に設立された組織で、2015年2月現在123か国と20を超えるオブザーバー等が参加
しています。科学的評価、能力開発、知見生成、政策立案支援の4つの機能を柱とし、気候変動分野で同様
の活動を進めるIPCCの例から、生物多様性版のIPCCと呼ばれることもあります。
IPBESのwebサイト http://www.ipbes.net/
(2)IPBES補助機関の概要
・ビューロー(Bureau): IPBESの運営全般の監督
構成員は、各地域から2名ずつ選出され、議長(1名)、副議長(4名)、メンバー(5名)からなる。
・学際的な専門家からなるパネル(MEP): IPBESの作業の科学的・技術的側面での監督
構成員は、各地域から5名ずつ選出され、計25名からなる。
- 連絡先
- 環境省自然環境局自然環境計画課生物多様性地球戦略企画室
(代表:03-3581-3351)
(直通:03-5521-8275)
室長 :奥田 直久 (内:6480)
室長補佐:中山 直樹 (内:6485)
専門官 :土屋 守雄 (内:6485)