報道発表資料

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2014年04月22日
  • 自然環境

生物多様性及び生態系サービスの政府間科学政策プラットフォーム(IPBES)の第2次専門家公募のお知らせ

 生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学政策プラットフォーム(IPBES)より今般、平成26年から5年間で実施する「作業計画2014-2018」に貢献できる専門家の応募及び推薦に関するお知らせがありました。
 環境省及び農林水産省では、日本政府を通じた推薦を希望する国内の専門家を公募します。推薦希望連絡の締切りは平成26年5月26日(月)午前9時00分(必着)です。

1.専門家の応募および推薦の概要

 IPBES第2回総会(平成25年12月、トルコのアンタルヤにて開催)において、平成26年から平成30年までの5年間にIPBESが実施する18の作業計画が決定されました。この決定を受け設立される2つの専門家グループに参加する専門家に関し、今般、加盟国等に対し応募および推薦のお知らせがありました。
 応募のあった専門家については、専門性、経験、学際性、地理性、ジェンダー等に関し全体のバランスを考慮の上、IPBES補助機関(ビューロー、学際的専門家パネル)によって選考されます。
 応募のあった専門家のリストに対し加盟国等は推薦の有無について照会される予定です。
 なお、当該推薦については、加盟国からの推薦のほか、各ステークホルダーからの推薦を受けることも可能です。
※「ステークホルダー」とは、IPBES作業計画の活動に貢献することができ、その作業計画の成果を活用でき、作業計画の活動への個人の参加を奨励、推進、支援する組織や団体をいいます。


2.応募および推薦対象となる専門家グループの内容

 今回、IPBESから応募及び推薦のお知らせのあった専門家グループは以下の2つです。
 (1) 生物多様性と生態系サービスに関する地域/準地域アセスメント
     ※日本を含む地域はアジア太平洋地域
 (2) 土地劣化と再生


3.応募方法 

 平成26年6月8日(日)までに、IPBESのウェブサイトhttp://www.ipbes.net/applicationform.html よりご登録下さい(Application formに必要事項を記入し、履歴書を添付)。

<日本政府を通じた推薦を希望する専門家の方へ>
 日本政府を通じた推薦を希望する専門家は、上記Application form のB. Details of Government/Organisation supporting your nomination の項に以下の通りご記入下さい。

 Type of nominating body : Government
 Name of Country : Japan
 Position of contact of person : IPBES National Focal Point, Japan
 Full Name (nominator) : Mr. Morio Tsuchiya
 E-mail (nominator) : NBSAP@env.go.jp
 Phone Number (nominator) : (Area Code) +81
                     (Phone number) (0)3-5521-8275

 また、上記の登録に加えて、氏名、所属、連絡先及び、希望する専門家グループを平成26年5月26日(月)午前9時00分(必着)までに下記連絡先までご連絡願います。なお、その際に、電子メールの表題を「IPBESの専門家応募(応募者名)」として内容がわかるようにしてください。
 なお、応募者が多数に及ぶ場合などには日本政府を通じて推薦する推薦者の絞り込みを行うことがあります。また、そうした絞り込みに時間を要する場合もあるので締切以降の申し込みについては、日本政府を通じての推薦が困難となりますのでご留意下さい。推薦の可否についてはご本人あてに連絡いたしますが、その内容については非公開とさせていただきますので、予めご了承ください。 

 <日本政府推薦希望者連絡先>
  環境省自然環境局自然環境計画課生物多様性地球戦略企画室
  担当者:土屋 守雄
  E-mail:NBSAP@env.go.jp


4.今後の予定

・5月26日(月):日本政府を通じた推薦希望者のIPBES事務局への登録及び日本政府への連絡締切
・6月8日(日):その他の推薦希望者のIPBES事務局への登録締切
・6月-7月(予定):IPBES補助機関における専門家の選考
・8月17日-23日(予定):(1)生物多様性と生態系サービスに関する地域/準地域アセスメント会合(第1回)の開催(ナイロビにて開催予定)
・9月8日の週(予定):(2)土地劣化と再生会合(第1回)の開催(開催地未定)
 ※(1)(2)共に第2回以降の会合開催の時期、回数等については未定。
・平成27年1月12日-16日(予定):IPBES第3回総会(ボンにて開催予定)

5.旅費、謝金等の便宜の供与について

 会合に出席する際の旅費や執筆その他の専門家の作業に必要となる経費については、原則として自己負担となり謝金等も支給されません。


6.関連webサイト

・IPBES議長からの専門家の応募及び推薦に関するお知らせ(原文)http://www.ipbes.net/component/docman/doc_download/1518-second-call-for-nominations-of-experts.html?Itemid=159

・IPBES第2回総会最終報告(アドバンス版)<平成26年1月20日付>(原文)
http://www.ipbes.net/images/IPBES-2-17%20%20%20-%20%20Advance%20En.pdf
 ※決定については12ページ以降、専門家の選考等については25、33ページ、作業計画の詳細については52ページ以降、タスクフォースの詳細については66ページ以降にそれぞれ関連の記載があります。

・平成26年1月23日報道発表資料
https://www.env.go.jp/press/17650.html


<参考>

(1)IPBES(Intergovernmental Science-Policy Platform on Biodiversity and Ecosystem Services)
  生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学政策プラットフォーム(IPBES)は、生物多様性と生態系サービスに関する動向を科学的に評価し、科学と政策のつながりを強化する政府間のプラットフォームとして、2012年4月に設立された組織で、2014年4月現在115か国と20を超えるオブザーバー等が参加しています。科学的評価、能力開発、知見生成、政策立案支援の4つの機能を柱とし、気候変動分野で同様の活動を進めるIPCCの例から、生物多様性版のIPCCと呼ばれることもあります。  IPBESのwebサイト http://www.ipbes.net/

(2)IPBES補助機関の概要
 ・ビューロー(Bureau):行政管理機能の監督
  構成員は、議長(1名)、副議長(4名)、メンバー(5名)からなる。
 ・学際的な専門家からなるパネル(MEP): 科学的・技術的機能の監督
  メンバーは、5地域からなる国連区分より各5名ずつ、計25名からなる。

連絡先
環境省自然環境局自然環境計画課生物多様性地球戦略企画室
(代表:03-3581-3351)
(直通:03-5521-8275)
室  長:奥田 直久 (内:6480)
企 画 官:柴田 泰邦 (内:6488)
専 門 官:土屋 守雄 (内:6485)

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