報道発表資料
「絶滅のおそれのある希少野生動植物の種の保存に関する法律施行令の一部を改正する政令」が、7月22日(火)に閣議決定される予定です。
本政令においては、国内希少野生動植物種*1にオガサワラハンミョウ等の9種を追加し、ルリカケスについては国内希少野生動植物種から削除します。また、オキナワセッコクを特定国内希少野生動植物種*2に追加するとともに、最新の知見等に基づき学名の変更等を行います。
併せて、本年6月2日~7月1日の間に実施した本政令案に関する意見募集(パブリックコメント)について、その結果と意見に対する考え方について取りまとめましたので、お知らせします。
- *1)国内希少野生動植物種 :
- 我が国に生息・生育する絶滅のおそれのある野生動植物の種であって、政令で定めるもの。捕獲・採取、譲渡し等が原則禁止となる。現在ヤンバルクイナ、イリオモテヤマネコ等73種の動植物を指定。
- *2)特定国内希少野生動植物種:
- 国内希少野生動植物種のうち、商業的に個体の繁殖をさせることができる等、一定の条件を満たすもの。現在、ハナシノブ、キタダケソウ等6種の植物を指定。
本政令案の概要
1.内容
(1)国内希少野生動植物種の追加等
以下の種について、国内希少野生動植物種として追加又は削除する(施行令第1条第1項並びに別表第1の表1及び表2関係)。
- <追加>
-
- キキンデラ・ボニナ(オガサワラハンミョウ)
- ケラストリナ・オガサワラエンスィス(オガサワラシジミ)
- ヘミコルドゥリア・オガサワレンスィス(オガサワラトンボ)
- インドレステス・ボニネンスィス(オガサワラアオイトトンボ)
- リノキュファ・オガサワレンスィス(ハナダカトンボ)
- ヒュメナスプレニウム・カルディオフュルルム(ヒメタニワタリ)
- クレピディアストルム・グランディコルルム(コヘラナレン)
- アユガ・ボニンスィマエ(シマカコソウ)
- スュムプロコス・カワカミイ(ウチダシクロキ)
- <削除>
-
- ガルルルス・リドティ(ルリカケス)
(2)特定国内希少野生動植物種の追加
デンドロビウム・オキナウェンセ(オキナワセッコク)を特定国内希少野生動植物種として追加する(施行令第1条第3項及び別表第3関係)。
(3)その他
- 採取等の禁止の対象となる卵及び種子として以下を追加する(施行令第2条関係)。
- ・緊急指定種に関し、環境大臣が指定するものの種子
・(1)[2]の卵、[7]~[9]の種子 - ワシミミズクの学名及び「鱗翅(りんし)目」の表記の見直し(施行令別表第1の表2、別表第2の表2及び第4関係)
2.施行期日
平成20年8月15日
パブリックコメントの実施結果
1.意見提出期間
平成20年6月2日(月)~平成20年7月1日(火) 30日間
2.意見募集の結果
(1)意見提出件数 13通
内訳
- FAX
- 2通
- 郵送
- 0通
- 電子メール
- 11通
(2)整理した意見の総数
- 今回の改正政令案に係るもの
- 10件
- その他の意見等
- 4件
(3)意見等の概要と意見に対する考え方
意見等の概要と意見に対する考え方については、別添[2]のとおり。
添付資料
- 連絡先
- 環境省自然環境局野生生物課
課長:星野 一昭(6460)
課長補佐:西山 理行(6475)
係長:中島 治美(6469)
直通(03) 5521 - 8283