応募説明会イメージ写真

グッドライフギャザリング 2022レポート

10周年を迎えた環境省グッドライフアワードの
歴代受賞団体が登壇!
ローカルSDGs×生物多様性の最新事例を発表しました

イントロダクション

Introduction

「地域循環共生圏」作りを目指して、環境と社会によい様々な活動を環境大臣賞として表彰して応援するグッドライフアワード。今年はいよいよ10年目を迎え、現在までの累計で1,527件を超える応募をいただき、環境大臣賞、実行委員会特別賞を合わせて319件の受賞取組を輩出してきました。

グッドライフアワードは単に表彰するだけでなく歴代の受賞者同士、さらに多くのローカルSDGsを目指す皆さんのコミュニケーションの輪を広げていくことを目指しています。その一環として今年も歴代の受賞者とグッドライフアワード実行委員そして環境省が交流を深める「グッドライフギャザリング」を実施しました。

今年は「ローカルSDGs×生物多様性」をテーマに4つの受賞取組にご参加いただきオンラインで開催、取組成功の秘訣や受賞後の活動の広がり、さらに将来への展望などを約7分間でプレゼンテーションしていただきました。

ローカルSDGsを目指す仲間同士、「地域循環共生圏」づくりの知恵を共有する有意義なコミュニケーションの機会となりました。ぜひ、皆さまの活動の活性化やコラボレーションの契機とするためにお役立てください。

主催者挨拶

Opening Talk

環境省 白石隆夫地域脱炭素推進審議官

今年のグッドライフギャザリングは、環境省の白石隆夫地域脱炭素推進審議官の挨拶でスタート。参加者に向け10周年を迎え多数の応募によりグッドライフの輪が確実に広がっていることに感謝を伝えました。さらに気候変動がもたらす危機の中、我が国でも2030年までに陸と海の30%の自然地域を保全する「30by30」(サーティ・バイ・サーティ)の取組が検討されており、その推進のためにも国民一人一人のライフスタイルのイノベーションを促進するグッドライフアワードにかかる期待が大きいことが伝えられました。

佐々木真二郎 環境省大臣官房地域循環共生圏推進室長

グッドライフアワード紹介

さらにグッドライフアワードを担当する佐々木真二郎地域循環共生圏推進室長から、森里川海の自然の恵みを活かした「地域循環共生圏」づくりとその前提となる自然環境を保全する「30by30」の取組のなかで、環境、経済、社会課題の同時解決を目指すグッドライフアワードの重要性について紹介されました。

受賞取組ゲストトーク

Guest Talk

続いていよいよ、現在環境分野で注目が集まる「ローカルSDGs×生物多様性」をテーマに、歴代受賞団体から4団体が取組の最新動向の発表を行いました。発表には森里川海アンバサダーのアヒル隊長も参加。終始和やかな雰囲気の中で進みそれぞれの発表の後には実行委員からの講評のコメントがあり受賞者とのコミュニケーションもおこなわれました。

人社会の影響を受けない森の活動とは
〜五感体験型ネイチャーガイド〜
土屋 一昭氏

森の演出家(一般社団法人 森の演出家協会)
【第5回グッドライフアワード 環境大臣賞受賞】

まず、最初に「東京最後の野生児」として東京奥多摩の森で自然と触れ合う体験を提供する「五感体験型ネイチャーガイド」である土屋一昭さんから活動について報告がありました。 土屋さんはグッドライフアワード受賞後、国内にとどまらずアジアなど世界各国からの参加者が増えたり著書を出版したり活動の幅を大きく広げました。さらにコロナ禍でも地元奥多摩の森の魅力をSNSで発信することで、小学校などでの出前授業などの活動を展開しています。最後にはガイドでも参加者に好評のうぐいすの鳴き真似を披露しました。

詳しい活動内容はこちら

○一般社団法人森の演出家協会
https://www.mori-pro.life/

○グッドライフアワード受賞賞紹介レポート
https://www.env.go.jp/policy/kihon_keikaku/goodlifeaward/report201710-tsuchiya.html

生物多様性有機農法に取り組む『生きもの育む田んぼプロジェクト』
〜土壌の健全化と地球温暖化防止に貢献!〜
NPO法人かわごえ里山イニシアチブ
増田 純一氏

NPO法人かわごえ里山イニシアチブ 代表理事
【第8回グッドライフアワード 環境と福祉賞受賞】

続いて、かわごえ里山イニシアチブの増田純一さんから、埼玉県川越市の16,000平方メートルの田んぼを中心に地域と連携して環境保全型農法に取組む『生きもの育む田んぼプロジェクト』の活動の紹介がありました。田んぼでは環境負荷を軽減した米やマコモの生産だけにとどまらず、多面的な機能に着目し地元の人たちとの農業体験を通じたコミュニティーづくりや市民技術者・大学と連携した田んぼのIoTシステムの開発、さらにマコモの六次産業化などを目指して活動。さらに地元川越の土壌に住むバクテリアを活用した環境にやさしい新しい農法の研究も進めています。

詳しい活動内容はこちら

○NPO法人かわごえ里山イニシアチブ
http://kawagoesatoyama.ciao.jp/

○グッドライフアワード取組紹介
https://www.env.go.jp/policy/kihon_keikaku/goodlifeaward/winner8/zikkou12-about.html

学校を核とした地域づくり
〜姫路城中曲輪バタフライガーデンプロジェクト〜
土屋 兵庫県姫路市白鷺小中学校
風見 智広氏

兵庫県姫路市白鷺小中学校 学校事務職員
【第9回グッドライフアワード 環境地域ブランディング賞受賞】

「姫路城中曲輪バタフライガーデンプロジェクト」は世界文化遺産の姫路城のそばにある白鷺小中学校の子どもたちが中心となり、市の蝶であるジャコウアゲハの育成環境の保全を通じて、学校・地域・企業・諸団体が協働するプロジェクトです。姫路城のビオトープ化の推進から、お城の周りの様々な公共施設やレストランなどの観光スポットをネットワークし蝶の餌となる植物を増やしていき、地域の観光資源としてのジャコウアゲハをPRしています。このバタフライガーデンプロジェクトは教育、地域、環境、観光のすべてをかけ合わせた新しい地域活性化活動のモデルとして注目されており、まさに環境と社会の同時解決を目指すグッドライフアワードらしい取組になっています。

詳しい活動内容はこちら

○兵庫県姫路市白鷺小中学校 中曲輪バタフライガーデン
https://www.city.himeji.lg.jp/school/0000002971.html

○グッドライフアワード取組紹介
https://www.env.go.jp/policy/policy/kihon_keikaku/goodlifeaward/winner9/zikkou13-about.html

日本テレビ「所さんの目がテン!かがくの里」放送8年の取組について
日本テレビ放送網株式会社
似鳥 利行氏

日本テレビ放送網株式会社 コンテンツ制作局 演出・プロデューサー
【第8回グッドライフアワード 環境アート&デザイン賞受賞】
【第9回グッドライフアワード 森里川海賞受賞】

日本テレビの番組「所さんの目がテン!」は1989年から33年も続く長寿番組です。2014年から茨城県常陸太田市の約2,000坪の土地で科学の力で楽しく里山の再生に取り組む「かがくの里」を展開しています。 多様な専門分野の科学者との協力により、絶滅危惧種のタガメなどがたくさん集まるため池を作ったり、ニホンウナギを自然に近い環境で養殖するとメスの発生が増える傾向があることを発見したり、建築家の隈研吾氏と子どもたちの環境教育の場を作るプロジェクト展開するなど、様々なコラボレーションでテレビ番組を通じて全国に里山の素晴らしさと里山再生の取組を紹介しています。

詳しい活動内容はこちら

○日本テレビ「所さんの目がテン!」 
https://www.ntv.co.jp/megaten/

○グッドライフアワード取組紹介
https://www.env.go.jp//policy/kihon_keikaku/goodlifeaward/winner8/zikkou22-about.html

今後のグッドライフアワードについて

Message

谷中 修吾氏

グッドライフアワード総合プロデューサー
BBT大学 経営学部グローバル経営学科 学科長 教授

続いて、10周年を迎えた今年のグッドライフアワードの今後の展開について総合プロデューサーの谷中修吾さんから紹介がありました。受賞者同士がつながるコミュニティーのさらなる発展に向けて、12月3日(土)の表彰式の際に開催予定の「10周年記念レセプション」についても案内がありました。多くの皆さんのご参加をお待ちしています。

益田文和実行委員長 挨拶

Closing

益田文和実行委員長 挨拶

最後に、グッドライフアワード実行委員を代表して益田文和実行委員長から「グッドライフアワードに集まったコミュニティーの皆さんの活動から、今後我々人間が同じ地球の中で他の動植物と共生していく方向性を示すモデルを示していきたい」という熱いメッセージが共有されギャザリングは終了しました。

グッドライフアワードは何度でもご応募いただけます。さらに活動の魅力を高めグッドライフアワードにぜひ再チャレンジしてください。たくさんのご応募をお待ちしています!

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