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2025年12月04日

お知らせ

令和7(2025)年夏期の利尻山登山者数について

1.要旨
環境省稚内自然保護官事務所では、利尻山の登山者数把握のため、鴛泊登山道および沓形登山道(以下それぞれ「鴛泊」「沓形」と記します。)に赤外線カウンター(以下「カウンター」と記します。)を設置し、登山者数調査を行っています。
令和7(2025)年は6月1日から10月31日まで両登山道にカウンターを設置して計測を行った結果、夏期の利尻山登山者数は合計10,625人で、昨年度から2年連続で1万人を超えました。
登山道別では鴛泊が10,375人、沓形が250人でした。鴛泊の登山者数は、夏期の集計を開始した平成21(2009)年以降で最多となりました。一方、沓形の登山者数は前年度を下回り、6月下旬の崩落に伴う登山道通行止めが影響したとみられます。

2.調査の背景
稚内自然保護官事務所では、利尻山の登山者数の経年変化を把握し、適正な利用管理に資することを目的として、平成15(2003)年から鴛泊登山道(3合目付近)および沓形登山道(5合目付近)にカウンターを設置し、登山者が多い期間(概ね6月~10月)に登山者数調査を実施しています。(平成29(2017)年~令和元(2019)年の期間は欠測)。
平成15(2003)年~平成20(2008)年は、カウンターデータに加えて集計した登山届けを基に、カウンター未設置期間(1月~5月、11月~12月)の登山者数を推定し、年間登山者数を算出していました。平成21(2009)年以降は、カウンター設置期間中のデータをその年の夏期登山者数として取り扱っています。

3.令和7(2025)年の集計結果
令和7(2025)年の夏期登山者数は合計10,625人で、内訳は鴛泊10,375人、沓形250人でした。
図1に示すように、平成21(2009)年以降の経年推移を見ると、鴛泊の夏期登山者数は今年が最多となりました。沓形は6月下旬の登山道崩落および通行止めの影響が利用者減少の一因と考えられます。

ALT# 図1. 夏期の登山者数の経年推移(2009~2025年)
図1. 夏期の登山者数の経年推移(2009~2025年)
※10月のカウンター撤去時期は降雪等により年ごとにばらつきがあります。
※2023年は欠損期間分の推定値を含み集計方法が例年と違うため除外しました。

【お問い合わせ先】
環境省北海道地方環境事務所稚内自然保護官事務所
稚内市末広5-6-1稚内地方合同庁舎
TEL:0162-33-1100 FAX:0162-33-1101 担当:國見祐介(くにみ ゆうすけ)