風力発電施設と野生生物保護(新)

センシティビティマップ

再生可能エネルギーの一つである風力発電の導入促進と自然環境保全の両立を図るためには、事業者が事業計画検討の初期段階において、鳥類への影響を考慮すべき区域を認識し、事業実施区域の選定を含む効率的な影響の回避・低減を進めることが極めて重要です。
そのため、事業者が風力発電を設置しようとする際に、鳥類の生息状況を事前に把握する際の参考として活用していただくことを目的に、環境省は、風力発電に対する鳥類への影響が懸念される区域を示した「センシティビティマップ」を作成しました。

センシティビティマップ

風力発電施設と自然環境保全に関する研究会

平成18年度から平成19年度に環境省と資源エネルギー庁が主催した「風力発電施設と自然環境保全に関する研究会」に関する情報を掲載します。

風力発電施設と自然環境保全に関する研究会

鳥類等に関する風力発電施設立地適正化のための手引き

計画段階の立地選定時に把握すべき情報(関係法令、渡り鳥の経路、希少鳥類などの鳥類の保護上重要な区域、衝突リスクの高い地形等)を示すとともに、衝突リスクの解析や衝突リスク評価のための鳥類調査手法、保全措置等についてとりまとめています。
鳥類等の生態や、鳥類の風力発電施設設置に対する影響については未解明の部分も多いため、個別の具体的な調査や影響評価等にあたっては、本書を参考にすることに加え、関係する専門家の指導助言や今後得られる最新の知見を踏まえて柔軟に対応を検討していく必要があります。

鳥類等に関する風力発電施設立地適正化のための手引き

海ワシ類の風力発電施設バードストライク防止策の検討・実施の手引き

「鳥類等に関する風力発電施設立地適正化の手引き」に記載された内容のうち、特に保全措置に関して、最新の知見を加えて、特に事故のリスクが高い海ワシ類を中心として再構成して取りまとめています。
海ワシ類の生態や、鳥類の風力発電施設設置に対する影響については未解明の部分も多いため、個別の具体的な調査や環境影響評価等にあたっては、本書を参考にすることに加え、関係する専門家の指導助言や今後得られる最新の知見を踏まえて柔軟に対応していく必要があります。

海ワシ類の風力発電施設バードストライク防止策の検討・実施の手引き

風力発電施設に係るバードストライク防止策

風力発電施設の立地を検討していく上でバードストライクに関する知見等は十分とはいえず、絶滅危惧IB類に分類されるオジロワシの死因については、判明している限り風力発電施設へのバードストライクが最も多く、海ワシ類に関する知見を収集することは希少種保全上重要となっています。
このことから、平成22年度から平成24年度まで、特に海ワシ類を対象として、バードストライク防止策検討事業を進め、衝突状況の解明、その原因や効果的な防止策案を検討しました。

風力発電施設に係るバードストライク防止策

風力発電施設に係る渡り鳥・海ワシ類の情報整備

風力発電施設の設置により猛禽類をはじめとする鳥類が風車のブレードに衝突する死亡事故(バードストライク)が生じており、風力発電施設の導入と野生生物保護の両立を図るための検討を進める上で、海ワシ類やガンカモ類の渡り経路および越冬地や中継地における行動パターン等の基礎的情報の把握が必要です。そのため、環境省では風力発電施設に係る渡り鳥・海ワシ類の情報整備事業を実施し、東北地方及び北海道地方におけるこれら基礎的情報の把握・整理を行いました。

風力発電施設に係る渡り鳥・海ワシ類の情報整備

希少種保全のガイドラインや考え方等

希少種保全のガイドラインや考え方等については、以下のリンク先で確認してください。
希少種保全のガイドラインや考え方等