自然環境・生物多様性
第63次南極地域観測隊同行日記7
環境省の南極での活動について
2022年3月9日(水)
予定していた野外調査は1月末にほぼ全て終了し、昭和基地での生活も2月8日で終わりです。
今回は、環境省が南極地域で行っている活動について簡単にご紹介いたします。
環境省が南極地域で行っている活動は、大きく分けて次の4つです。
①南極環境保護法の遵守状況の確認
環境省は、環境保護に関する南極条約議定書の国内担保法である南極環境保護法(南極地域の環境保護に関する法律)を所管しています。
この南極環境保護法が遵守されているか現場(南極地域)で確認しています。
②第41南極特別保護地区(ラングホブデの雪鳥沢)の現地調査
以前、紹介した南極特別保護地区の内、日本が管理している第41南極特別保護地区(ラングホブデの雪鳥沢)について、自然環境の状況を把握するため現地調査を行っています。
③南極地域の環境モニタリング等の実施
昭和基地や南極地域観測隊の活動が南極の環境に影響を与えていないか調査やモニタリングを行っています。昭和基地内や基地周辺の野外において、水(融雪水、海水、湖水、汚水処理水など)、土壌、生物(魚類、鳥類)を採取し、日本に持ち帰り分析しています。
④南極地域の自然環境の状況把握
南極地域の自然環境の状況を把握するため、野外の様々な地域で現地調査を行っています。
昭和基地での汚水処理水のサンプリングの様子
掲載協力:国立極地研究所