第67次南極地域観測隊同行日記【第20回】
第20回:集団営巣地でのアデリーペンギン
みなさん、こんにちは。
環境省の福濱です。
第18回、第19回では、アデリーペンギンの調査についてお伝えしました。
今回は、集団営巣地でのアデリーペンギンたちの様子をご紹介できればと思います。

<アデリーペンギンの集団営巣地>
集団営巣地に到着した私がまず心を奪われたのが、アデリーペンギンたちが信じられないくらい早いスピードで海を泳いでいる!ということでした。
南極に来てから、アデリーペンギンたちには何度か会えていましたが、海を泳いでいるアデリーペンギンたちの姿は、今回初めて目にしました。
2026年2月24日(火)
みなさん、こんにちは。
環境省の福濱です。
第18回、第19回では、アデリーペンギンの調査についてお伝えしました。
今回は、集団営巣地でのアデリーペンギンたちの様子をご紹介できればと思います。

<アデリーペンギンの集団営巣地>
集団営巣地に到着した私がまず心を奪われたのが、アデリーペンギンたちが信じられないくらい早いスピードで海を泳いでいる!ということでした。
南極に来てから、アデリーペンギンたちには何度か会えていましたが、海を泳いでいるアデリーペンギンたちの姿は、今回初めて目にしました。
陸や氷の上では、体を左右に揺らしてヨチヨチと歩いていますが、海では、本当に同じ生き物なのかと疑うほどのスピードで、スイスイと泳いでいます。平均的な泳ぐ速さは秒速2m ほどで、海が穏やかなときには、海の表面の動きで、泳いでいる場所が陸からも分かります。
海からジャンプして海面上に出てくるアデリーペンギンもいて、その姿はトビウオや小さなイルカのようでした。
ペンギンたちがジャンプをして、しぶきがキラキラと輝く様子は、まるで夢の中の景色のようです。

<海を泳いでいる様子>
※黄色い丸の部分にペンギンが泳いでいます。
アデリーペンギンの巣は、陸上で、つがいごとに小さな石をたくさん集め、重ねて作られていました。
よく観察していると、他の巣のアデリーペンギンが見ていない隙に、その巣の小石をくちばしで加えて、自分の巣に持ち行っているペンギンがいます。一方で、他のペンギンの巣は触らずに、少し遠い場所からせっせと石を持ってきているペンギンもいて、性格が出るなと、微笑ましい気持ちになりました。

<集団営巣地でのペンギンたち>
アデリーペンギンはナンキョクオキアミや魚などを食べます。
卵を温める期間中は、メスとオスが交代で、数週間かけて遠くまでエサを取りに行きます。また、ヒナが孵化(ふか)した後は、親鳥は半日~数日交代で、近い場所へエサを取りにいきます。
ペンギンの研究チームが、アデリーペンギンの持ち帰ったオキアミを見せてくれました。アデリーペンギンから胃の内容物を吐き出させたものです。

<アデリーペンギンの胃の内容物(オキアミ)>
親鳥は、食べたオキアミをほぼそのまま、自分のヒナに与えます。ヒナを育てている間、親ペンギンは約10km の範囲の中を何度も往復してエサを持ち帰ります。2 羽のヒナは、一日約100g の割合で体重を増やしていき、孵化(ふか)してから約1 ヶ月後には、体重は3kg 以上にまで増えます。
過酷な子育てに脱帽です。

<子育て真っ最中>
また、集団営巣地にいるアデリーペンギンたちを見ていると、多くの個体が一方向に向いてヒナをガードしているように見えました。ヒナが暑くならないように日陰を作っているのかもしれませんし、風が当たらないようにしているのかもしれません。
このような行動の理由については、現在研究中とのことで、研究結果が楽しみです。

<太陽に背を向けるアデリーペンギンたち>
集団営巣地では、風が吹くと、私は羽毛服というモコモコした服を着ていてもとても寒かったのですが、アデリーペンギンたちにとっては暑いのか、雪を食べている個体もいました。

<雪を食べるアデリーペンギン>
ところで、アデリーペンギンの集団営巣地に来るまでの道中で見たトウゾクカモメは、アデリーペンギンのヒナも食べます。巣の近くでも別のトウゾクカモメを見かけました。巣の真ん中に陣取り、ヒナが1羽になるタイミングを狙っているようでした。

<アデリーペンギンの集団営巣地にきたトウゾクカモメ(中央上部)>
調査が無事に終わり、集団営巣地から調査拠点へ帰ろうとした際、遠くの海氷の上にアデリーペンギンたちの姿が見えました。
ヒナたちのためにエサをとってきた帰り道でしょうか。何キロ先から戻ってきたのだろう、お家はすぐそこだよ、残りあと少しの道中もご安全に、という気持ちで集団営巣地を後にしました。

<海氷上のアデリーペンギンたち>
海からジャンプして海面上に出てくるアデリーペンギンもいて、その姿はトビウオや小さなイルカのようでした。
ペンギンたちがジャンプをして、しぶきがキラキラと輝く様子は、まるで夢の中の景色のようです。

<海を泳いでいる様子>
※黄色い丸の部分にペンギンが泳いでいます。
アデリーペンギンの巣は、陸上で、つがいごとに小さな石をたくさん集め、重ねて作られていました。
よく観察していると、他の巣のアデリーペンギンが見ていない隙に、その巣の小石をくちばしで加えて、自分の巣に持ち行っているペンギンがいます。一方で、他のペンギンの巣は触らずに、少し遠い場所からせっせと石を持ってきているペンギンもいて、性格が出るなと、微笑ましい気持ちになりました。

<集団営巣地でのペンギンたち>
アデリーペンギンはナンキョクオキアミや魚などを食べます。
卵を温める期間中は、メスとオスが交代で、数週間かけて遠くまでエサを取りに行きます。また、ヒナが孵化(ふか)した後は、親鳥は半日~数日交代で、近い場所へエサを取りにいきます。
ペンギンの研究チームが、アデリーペンギンの持ち帰ったオキアミを見せてくれました。アデリーペンギンから胃の内容物を吐き出させたものです。

<アデリーペンギンの胃の内容物(オキアミ)>
親鳥は、食べたオキアミをほぼそのまま、自分のヒナに与えます。ヒナを育てている間、親ペンギンは約10km の範囲の中を何度も往復してエサを持ち帰ります。2 羽のヒナは、一日約100g の割合で体重を増やしていき、孵化(ふか)してから約1 ヶ月後には、体重は3kg 以上にまで増えます。
過酷な子育てに脱帽です。

<子育て真っ最中>
また、集団営巣地にいるアデリーペンギンたちを見ていると、多くの個体が一方向に向いてヒナをガードしているように見えました。ヒナが暑くならないように日陰を作っているのかもしれませんし、風が当たらないようにしているのかもしれません。
このような行動の理由については、現在研究中とのことで、研究結果が楽しみです。

<太陽に背を向けるアデリーペンギンたち>
集団営巣地では、風が吹くと、私は羽毛服というモコモコした服を着ていてもとても寒かったのですが、アデリーペンギンたちにとっては暑いのか、雪を食べている個体もいました。

<雪を食べるアデリーペンギン>
ところで、アデリーペンギンの集団営巣地に来るまでの道中で見たトウゾクカモメは、アデリーペンギンのヒナも食べます。巣の近くでも別のトウゾクカモメを見かけました。巣の真ん中に陣取り、ヒナが1羽になるタイミングを狙っているようでした。

<アデリーペンギンの集団営巣地にきたトウゾクカモメ(中央上部)>
調査が無事に終わり、集団営巣地から調査拠点へ帰ろうとした際、遠くの海氷の上にアデリーペンギンたちの姿が見えました。
ヒナたちのためにエサをとってきた帰り道でしょうか。何キロ先から戻ってきたのだろう、お家はすぐそこだよ、残りあと少しの道中もご安全に、という気持ちで集団営巣地を後にしました。

<海氷上のアデリーペンギンたち>