第67次南極地域観測隊同行日記【第12回】
第12回:凍った海でのモニタリング調査
2026年1月16日(金)
みなさん、こんにちは。
環境省の福濱です。
今回は、第10回でお伝えしたモニタリング調査の一つとして、12月28日、海水と魚の採取を行ってきた様子をご紹介します。
今回の調査は、魚類の調査チームにご協力いただき、昭和基地から少し離れた、人間活動の影響が小さいと考えられる地点で実施しました。
この調査地点は水深が32mある海の上なのですが、海に氷が張っているため、調査地点までスノーモビルに乗って向かうことができました。

<スノーモビルで調査地点へ>

<凍った海での調査>
この場所で海水と魚を採取し、第10回で採取した水や土と同じように、日本に持ち帰った後、化学的な分析を行います。
調査の日、この地点の氷の厚さは約3mありました。
分析に必要な約10リットルの水を海からくみ上げる必要がありますが、道具はひしゃくのみ。歴代の担当者もひしゃくで海水をとっているとはいえ、海面までひしゃくが届くのかとドキドキしていました。
他の隊員にあけてもらっていた穴をのぞいてみると、海水が上まで上がってきていて、難なくひしゃくで海水をすくうことができました。

<海水の採取>
続いて、分析に必要な魚を釣ります。
南極の凍った海での魚釣りでは、私が北海道に住んでいたときに夢中になった、凍った湖でのワカサギ釣りを思い出しました。
今回は、分析結果に影響が出ないよう、内臓を除いたイカの切り身を使って釣りを行いました。
最初は魚がかかっているのか分からず苦戦しましたが、同行していた魚類の調査チームにコツを教えていただき、そして、調査チームの多大なご協力のもと、分析に必要な量を確保できました。
お目当ての魚はショウワギスです。
皆さんはショウワギスをご存じでしょうか。ショウワギスは、南極の海の海底近くに生息し、12月から1月までが繁殖期の魚です。
釣りをしていると、口の中から大量の卵が出てくるショウワギスもいました。
ショウワギスは、ナンキョクオキアミ(エビに似た小さな生き物)や藻類等を食べますが、このショウワギスは、どうやら魚の卵らしきものを食べていたようです。
また、ショウワギスは南極の冷たい海でも生きられるよう、血液中に特殊な糖たんぱく質を蓄えているのだそうです。

<魚の採取>

<ショウワギスに初対面>

<ショウワギス>
今回の調査で、私は初めてショウワギスと対面しました。体の色がきれいで、この冷たい海の中で生きているたくましさに感動しました。
今回の調査でお世話になった魚類の調査チームは、南極での魚類の生息状況、そして、海水の塩分や水温、プランクトン量などの魚類の生息環境を観測しています。魚類の調査チームが、今回日本に持ち帰る魚の一部は、今後、名古屋港水族館での公開も予定されています。なお、既に過去の調査で日本に持ち帰った魚は、名古屋港水族館で公開されています。
環境省の福濱です。
今回は、第10回でお伝えしたモニタリング調査の一つとして、12月28日、海水と魚の採取を行ってきた様子をご紹介します。
今回の調査は、魚類の調査チームにご協力いただき、昭和基地から少し離れた、人間活動の影響が小さいと考えられる地点で実施しました。
この調査地点は水深が32mある海の上なのですが、海に氷が張っているため、調査地点までスノーモビルに乗って向かうことができました。

<スノーモビルで調査地点へ>

<凍った海での調査>
この場所で海水と魚を採取し、第10回で採取した水や土と同じように、日本に持ち帰った後、化学的な分析を行います。
調査の日、この地点の氷の厚さは約3mありました。
分析に必要な約10リットルの水を海からくみ上げる必要がありますが、道具はひしゃくのみ。歴代の担当者もひしゃくで海水をとっているとはいえ、海面までひしゃくが届くのかとドキドキしていました。
他の隊員にあけてもらっていた穴をのぞいてみると、海水が上まで上がってきていて、難なくひしゃくで海水をすくうことができました。

<海水の採取>
続いて、分析に必要な魚を釣ります。
南極の凍った海での魚釣りでは、私が北海道に住んでいたときに夢中になった、凍った湖でのワカサギ釣りを思い出しました。
今回は、分析結果に影響が出ないよう、内臓を除いたイカの切り身を使って釣りを行いました。
最初は魚がかかっているのか分からず苦戦しましたが、同行していた魚類の調査チームにコツを教えていただき、そして、調査チームの多大なご協力のもと、分析に必要な量を確保できました。
お目当ての魚はショウワギスです。
皆さんはショウワギスをご存じでしょうか。ショウワギスは、南極の海の海底近くに生息し、12月から1月までが繁殖期の魚です。
釣りをしていると、口の中から大量の卵が出てくるショウワギスもいました。
ショウワギスは、ナンキョクオキアミ(エビに似た小さな生き物)や藻類等を食べますが、このショウワギスは、どうやら魚の卵らしきものを食べていたようです。
また、ショウワギスは南極の冷たい海でも生きられるよう、血液中に特殊な糖たんぱく質を蓄えているのだそうです。

<魚の採取>

<ショウワギスに初対面>

<ショウワギス>
今回の調査で、私は初めてショウワギスと対面しました。体の色がきれいで、この冷たい海の中で生きているたくましさに感動しました。
今回の調査でお世話になった魚類の調査チームは、南極での魚類の生息状況、そして、海水の塩分や水温、プランクトン量などの魚類の生息環境を観測しています。魚類の調査チームが、今回日本に持ち帰る魚の一部は、今後、名古屋港水族館での公開も予定されています。なお、既に過去の調査で日本に持ち帰った魚は、名古屋港水族館で公開されています。