受賞団体の取り組み

平成24年度

各賞のレポート紹介

環境大臣賞【学校の部】
山口県山口市立宮野小学校 ホタル委員会

(山口県山口市、17名、小学5年生〜6年生)

「宮野小のホタル飼育を見つめ直し、よりよい飼育方法を見つけよう」

山口県山口市立宮野小学校 ホタル委員会 30年間継続してきたホタルの飼育の実績を踏まえ、ホタルを飼育する水の水質とホタルを放流する椹野川の水質の比較、温度変化によるホタルの生育状況の変化の比較等、新たな観点から調査を実施し、よりよい飼育方法の検討を行ったことが評価された。調査、記録、とりまとめ、考察のいずれも小学生の取組としては大変レベルが高い。

優秀賞【学校の部】
広川町立津木中学校 総合学習ゲンジボタル研究班

(和歌山県有田郡広川町、27名、中学1年生〜3年生)

「ホタルを支える生態系の解明」

広川町立津木中学校総合学習ゲンジボタル研究班 全校生徒27名の少人数でありながら、ホタルの保護を中心とした地域の川の水環境保全活動を継続的に実施していることが評価された。特に、ホタル、水質、カワニナ等それぞれの経年変化について、しっかりと数値をまとめている点は高く評価された。

優秀賞【団体の部】
自然観察やまぼうし

(千葉県山武郡白里町、20名、幼稚園児〜中学2年生)

「水辺であそぼう!この水はどこから・水辺にいる生き物を見つけよう・水はきれいかな」

自然観察やまぼうし 子どもと大人が一緒に参加できる地域の自然観察会を実施し、地元の川の自然調査や水質調査を継続していることが評価された。特に、子ども達を中心とした子ども観察会では、水生生物調査や水質調査を、楽しみながら行っている様子がよくわかり、五感を使った自然とのふれあいがいきいきと感じられる。

奨励賞【学校の部】
山口大学教育学部附属山口小学校 3年1組総合学習ホタレンジャー

(山口県山口市、34名、小学3年生)

「みんなの手でまもれ!ホタルのすむ水を」

山口大学教育学部附属山口小学校3年1組総合学習ホタレンジャー 第3学年1組の総合的学習の取り組みとして、校内のゲンジボタルが生息している環境について詳しく調べたことが評価された。特に、「わかったこと」、「考えたこと」をしっかり分けてレポートを作成している点など、科学的な視点で取り組んでおり、今後の展開も期待したい。

奨励賞【団体の部】
あんず保育園ホタレンジャー

(長野県千曲市、60名、1才〜6才の保育園児)

「私たちの周りにいる小さな生き物たちを大切にしよう」

あんず保育園ホタレンジャー 保育園児が、ホタルの飼育から放流、鑑賞会などを継続して実施しており、幼い時から自然と密接にふれあう貴重な体験は、環境教育として高く評価された。地元の農林課の行事にも参加するなど、地域とのつながりもあり、特に、保育園児ができる範囲で様々な取り組みをしていることは、全国のホタレンジャー活動の励みとなると思われる。

奨励賞【団体の部】
新川姫蛍と花を守る会

(大阪府高槻市、10名、小学2年生〜6年生)

「新川の源流を見つけよう」

新川姫蛍と花を守る会 ヒメボタルの生息する地元の川堤を中心に、ヒメボタルの保護活動、緑化活動、清掃活動等を継続していることが評価された。特に、本年度は川の源流を調べるイベントを実施し、楽しみながら自然環境を理解する活動となっており、参加した子ども達の嬉しそうな様子がよくわかる。ヒメボタルは、近年、注目を集めているホタルであり、今後の活動の発展に期待する。