受賞団体の取り組み
平成24年度
各賞のレポート紹介
30年間継続してきたホタルの飼育の実績を踏まえ、ホタルを飼育する水の水質とホタルを放流する椹野川の水質の比較、温度変化によるホタルの生育状況の変化の比較等、新たな観点から調査を実施し、よりよい飼育方法の検討を行ったことが評価された。調査、記録、とりまとめ、考察のいずれも小学生の取組としては大変レベルが高い。
全校生徒27名の少人数でありながら、ホタルの保護を中心とした地域の川の水環境保全活動を継続的に実施していることが評価された。特に、ホタル、水質、カワニナ等それぞれの経年変化について、しっかりと数値をまとめている点は高く評価された。
子どもと大人が一緒に参加できる地域の自然観察会を実施し、地元の川の自然調査や水質調査を継続していることが評価された。特に、子ども達を中心とした子ども観察会では、水生生物調査や水質調査を、楽しみながら行っている様子がよくわかり、五感を使った自然とのふれあいがいきいきと感じられる。
第3学年1組の総合的学習の取り組みとして、校内のゲンジボタルが生息している環境について詳しく調べたことが評価された。特に、「わかったこと」、「考えたこと」をしっかり分けてレポートを作成している点など、科学的な視点で取り組んでおり、今後の展開も期待したい。
保育園児が、ホタルの飼育から放流、鑑賞会などを継続して実施しており、幼い時から自然と密接にふれあう貴重な体験は、環境教育として高く評価された。地元の農林課の行事にも参加するなど、地域とのつながりもあり、特に、保育園児ができる範囲で様々な取り組みをしていることは、全国のホタレンジャー活動の励みとなると思われる。
ヒメボタルの生息する地元の川堤を中心に、ヒメボタルの保護活動、緑化活動、清掃活動等を継続していることが評価された。特に、本年度は川の源流を調べるイベントを実施し、楽しみながら自然環境を理解する活動となっており、参加した子ども達の嬉しそうな様子がよくわかる。ヒメボタルは、近年、注目を集めているホタルであり、今後の活動の発展に期待する。