受賞団体の取り組み
平成21年度
各賞のレポート紹介
保護者や地域の協力を得て、ホタルを育て守る活動を20年間継続している。ホタル委員会とクラスが役割分担し、全校をあげて飼育や河川の清掃活動に取り組んでいることが高く評価された。子どもたちが自分の言葉でつづった詳細なレポートから、ホタルや地域の環境に対する深い愛着が伝わってくる点も評価された。
ホタル保護看板の設置や、水生生物調査・水質調査による「ホタルの生息に適した水辺の環境」の解明など幅広い活動を全校生徒21名で取り組んだ。産卵からの飼育、ホタル飛翔数とカワニナの数の経年変化調査など、生徒たちの地道な努力、21年間の継続による地域への貢献などが高く評価された。
ホタルの生息する川と校内の人工川を水生生物・水質で比較したり、カワニナの養殖や泥の片付け、ヤゴの救出などといった水環境に配慮した取組を行った。現地でホタルを見て、水質検査など環境調査をする第一歩を踏み出した段階だが、子どもたちの素直な疑問と活動が評価された。
ホタルが発生する山田川について、水質調査、水生生物調査を実施。ホタルの幼虫・カワニナの飼育環境・飼育方法を変えて、結果を比較した実験を行った。ホタルの幼虫とカワニナを飼育した場合に、当然出てくるホタルの生息環境に関する疑問を正確に掴み、考え、前進する姿が評価された。
(愛知県岡崎市、6名、小学1・3・4・6年生)
「ふるさとを愛し、守り育てる「鳥川ホタルの里活動」
〜地域と協力して行う「ホタル保護活動・水環境の保全活動」〜」
ホタルの光害に注目した研究と、地域と連携したアジサイ植栽などの活動によって、光害を防止しホタルを守っていこうとする熱意が高く評価された。活動の経験から、生物多様性の意識まで到達したことは素晴らしい。小学校は本年限りで閉校となるが、小学校跡地がホタルの学校となることから、今後も活動の継続が期待される。
小中学校全員で飼育、観察等に取り組んでおり、小学生への良き手本としての姿を評価。専門家も未だ着手していない分野だが、LED発光ダイオードを用いた、ホタルの成育や生殖への影響の研究はユニークで、詳細に考察が行われ、よくまとめられている点が高く評価された。