受賞団体の取り組み
平成19年度
各賞のレポート紹介
「なぜ、ホタルが土湯からいなくなったのだろう」という子どもたちの疑問から、地域の方にインタビューしてホタルマップの作成や川の水質調査を実施。また、学校の池を利用したビオトープ(生物生息空間)作りや、雨水を利用した給食の牛乳パックの洗浄、地域の方とホタルまんじゅうを作った。
知識と行動が一致した多彩でユニークな活動が高く評価された。
ホタルの里で、箱島ホタル保護の会が「ホタルを大切にする子どもを育てよう」と声をかけて発足。毎月1回学習会を開催し、ホタルや川のこと、箱島の自然、文化などについて学んでいる。また、源流から合流点まで歩いての観察や川遊び、クロマドボタルの観察等を行った。
子どもたちの発見、楽しさが伝わるレポートであったこと、地域との交流を中心に活動が展開されたことが評価された。
恵まれた環境を活用し、川や生物を丹念に調査している。また、下水処理場の見学やテレビ番組の視聴を通して、ホタルの棲む川の水環境について深く考えたこと、全校生徒や地域の人に「川を汚さないために油を流さないで!」などと呼びかけた活動を行った。
子どもたちが丹念に調査し、地域にPRする活発な行動が評価された。
地域の方の協力も得て、校内のザリガニ池をホタルの住める池に作り変え、ホタルの幼虫を放流。その後、産卵、孵化、幼虫まで自分たちで飼育をしている。
子どもたちのユニークな発想や、目標に向かって自主的に活動している点が評価された。
ホタルの生育条件と生存率の調査に加え、街路灯の光がホタルの生育にどのように影響するかも調べている。また、生物研究部の活動から、国田小・中学校の児童生徒全員に、ホタルの飼育を通した保護活動を広げ、地域の人たちもホタル生息地の整備などの活動に取り組んだ。
36年間継続していることや、地域と連携して行われる独創的な活動が評価された。
平成17年度に環境大臣賞受賞、平成18年度に優秀賞受賞。これまでのホタルの保護活動を引継ぎ、カワニナを増やす方法について、話し合いや実験・観察を行っている。また、植物とカワニナ、カワニナとホタルという動植物に関わりや自然界のつながりについての見方や考え方を深めるとともに、地域の方との交流を行っている。
子どもたちが問題意識を持って、独創的な観察・実験を行っていることや、地域に活動を広めていく自主的な行動力が評価された。
平成16年度に優秀賞、平成18年度に大臣賞受賞。19年間にわたり、飼育・保護活動を継続し、様々な実験を通して理解を深めている。また、増水時におけるカワニナの避難行動、けい藻の調査等を実施するとともに、ポスター、しおり配付等地域へ普及啓発を展開している。
常に新たな発想を持ち、ホタルを通じた様々な観察力や着眼点を持って実践していることや、研究成果をあげるとともに地域に発信していることが評価された。