福島の魅力をもっと知ってほしい、福島を目いっぱい楽しんでほしい、
そんな熱い思いを持った人たちが、一年に一度、六本木に集結します。
被災地でなくても出来る復興支援を
六本木が、その日は福島になる――。東京在住、福島在住の福島出身者が中心となって福島を盛り上げるイベント「福島フェス」。2013年にスタートし、2014年からは六本木ヒルズアリーナで毎年開催されている。会場には、福島県産の食や酒などを扱うブースが並び、ステージでは人気アーティストがライブを披露。2018年は10月20日、21日に開催され、2日間で延べ3万人もの来場者を記録する盛況ぶりだった。
実行委員長の佐藤亮太さんは福島市出身。都内で音楽イベントの企画運営などを手掛ける会社の代表を務めている。福島をクリエイティブで盛り上げる方法を模索していた矢先に、震災が起こった。東京で働く同級生や福島にいる友人に声をかけ、「自分たちにしか出来ないカッコいいイベントを東京発信でやろう」と始まったのが福島フェスだった。「被災地での復興イベントは数多くあったけれど、東京ではほとんどなかった。福島の良さを知ってもらい、風評被害の払拭につながればとの思いもありました」と佐藤さん。これからも東京の真ん中から、福島の魅力を発信し続ける。
右上_全長2.5mの巨大赤べこには、福島へのメッセージが寄せ書きされている 左下_今年の注目は、南相馬市の伝統行事「相馬野馬追」の出陣式
中央のステージではRAG FAIRなどの人気アーティストがフェスを盛り上げた。福島県内21の蔵元が集う「ふくしまの酒まつり」や、赤べこの絵付け体験なども大盛況
「ふくしま味の名店街」コーナーでは、いわき市の魚介類、喜多方市のラーメン、浪江市の焼きそば、川内市のいわな料理など、各地域の名産品を販売。行列が出来て早々に売り切れる店も。
ふくしま大交流フェスタ2018
ーALL FUKUSHIMA FESTAー
2018年12月9日(日)、東京国際フォーラム・ホールEで「ふくしま大交流フェスタ2018」が開催。福島の日本酒とご当地グルメが楽しめる「ふくしま酒バー」や伝統工芸品体験コーナーなど、東京で福島の魅力が堪能できます。入場無料。
https://www.fukushima-daikoryu.jp/
写真/今井卓〈C-LOVe CREATORS〉