春の自然教室(開催報告)
4月21日(日)に「春の自然教室」を開催しました。
当日は少し汗ばむほどの好天で、京都御苑の北西部にある「乾御門」の周辺で春の生きものたちを観察しました。
詳細は、下記ページに掲載していますが、ポイントだけいくつか紹介したいと思います。
http://fng.or.jp/kyoto/news/2019/04/post-197.html(国民公園協会HP)
植物の片山講師からは、カンサイタンポポが多数生育している京都御苑は大変珍しい場所であるということをお話しいただきました。
タンポポにはセイヨウタンポポとカンサイタンポポがあり、セイヨウタンポポは競争力が強く、他の草が繁茂している場所でも生き抜くことができます。一方、カンサイタンポポは人間が常に草刈りをして、他の草が繁茂しない状態が維持されているような場所でしか生きていけません。カンサイタンポポは人間の活動を上手く利用して生き抜いているのでしょう。
キノコの佐野講師からは倒れた木に生息するカワウソダケという腐生菌や木の根と自らの菌糸を繋げてイチョウと共生するアミガサダケ(下の写真)という共生菌等の話をしていただきました。
~自然教室~
自然教室は、生き物の幅広い分野にふれて頂きたいという主旨で、主に初心者の方を対象に春夏秋冬の季節毎に年4回開催しています。
植物やきのこ、野鳥、昆虫といった各分野の専門家の解説を聞きながら、京都御苑の多種多様な生物を観察します。
次回、「夏の自然教室」は平成31年(2019年)7月21日(日)、集合場所は閑院宮邸跡前の予定です。詳細は追ってホームページなどでお知らせします。
~お知らせ~
○新緑のトンボ池一般公開
平成31年(2019年)5月24日(金)~5月26日(日) 9:30~15:00 ※5月24日(金)のみ9:30~12:00
京都御苑の「トンボ池」は、自然豊かなビオトープです。
モノサシトンボ、ナミアゲハなどの生きものを観察することができます。
新緑の中、3日間公開します。(無料、出入り自由)