御苑基本計画策定WG開催
平成19年度京都御苑庭園基幹施設再整備基本計画策定について
平成19年7月 京都御苑管理事務所
今年度、京都御苑管理事務所では、苑内の自然環境や人文歴史資源情報についてよりよく利用者へ伝えていくこと等を目的として、御苑庭園基幹施設の今後の整備等に関する計画を策定する予定です。
その際、関係機関や幅広い層の有識者から情報、提案を得るとともに、市民・利用者からも参考となる情報を得たいと考えています。また、これら関係情報や資料等の整理、検討を行うにあたり作業委員会を設けます(西田正憲委員長 7月5日第1回会議実施)。
京都御苑は、京都御所等を囲む旧公家町の区画を、明治期に庭園等として整備したことにはじまり、戦後は国民公園としてその保存と適正な利用が進められてきました。
この間、政府や京都府において、整備に関する全体的な計画が策定されてきており、今回は、昨年春に京都御苑の情報発信拠点ともいうべき閑院宮邸跡再整備が整ったこと、近年の地球環境問題に対する対応も含めた施設整備のありようを考慮すべきこと等を勘案し、今後、苑内での歴史的施設等の修繕や区域の保護や整備等を行うにあたっての考え方等を整理しようとするものです。
なお、法定の公共事業整備計画等と違い、計画策定と連動し事業予算が伴うものとなるものではありません。
■ヒアリング予定関係機関、有識者:
京都府、京都市、宮内庁、内閣府、皇宮警察本部、国土交通省、国民公園協会京都御苑、葵祭・時代祭関係機関、学識者(自然環境、庭園、建築、人文歴史)等
■市民・利用者からの情報収集:
新聞、ホームページ等により案内予定(夏~秋)
■作業委員会
事務局による計画策定作業に協力。
委員会は7名で年間4回程度開催予定。
第1回会議は7月5日(木)
■連絡先 環境省京都御苑管理事務所
所長:小沢晴司 庭園科長:岩田次治 普及指導企画官:中西甚五郎
〒606-0881京都市上京区京都御苑三 ℡075-211-6348 www.kyotogyoen.go.jp
京都御苑の概要・沿革について
○面積63ha(環境省管理分 ※苑内所在京都御所、迎賓館等含めた区域一帯の面積は92ha)
用途:都市計画公園 地域地区:美観第2種地域、第2種住居地域、特別用途地区
文化財保護法:周知の埋蔵文化財包蔵地「平安京」 災害対策基本法:広域避難場所
○区域内所在機関等:
宮内庁京都事務所、内閣府京都迎賓館、皇宮警察本部京都護衛署、
宗像神社、白雲神社、厳島神社
○略沿革
- ・14世紀初 京都御所が現在地に定まる。(平安京設置時は現西陣周辺に内裏所在)
- ・16世紀 京都御苑区域への公家町集中開始(幕末・明治維新期まで公家町が存在)
- ・明治10年 京都府により公家町東京移転後の庭園等整備「大内保存事業」開始
(明治16年事業終了 以降宮内庁管理) - ・明治11年 「京都御苑」命名(京都府告示)
- ・昭和22年 京都府により「京都御苑整備全体計画」策定
- ・ 同年 閣議決定(旧皇室苑地の一部について国民公園を設置)
- ・昭和24年 管理は厚生省(国立公園管理部局担当)に移管
- ・ 同年 旧皇室苑地運営審議会(会長:首相)により旧皇室苑地運営計画報告
- ・昭和46年 環境庁発足 国民公園管理は厚生省より同庁へ引き継がれる
- ・平成13年 環境省発足
- ・平成17年 京都迎賓館開館
- ・平成18年 閑院宮邸跡公開
○7月5日作業委員会
■作業委員会(WG)委員(50音順 敬称略)
奈良県立大学地域創造学部講師 井原縁
財団法人環境情報普及センター専門調査研究員 源氏田尚子
京都市歴史資料館主任研究員 小林丈広
京都造形芸術大学芸術学部教授 仲隆裕
京都大学大学院地球環境学堂教授 夏原由博
奈良県立大学地域創造学部教授 西田正憲
株式会社松榮堂代表取締役社長 畑正高
オブザーバ
京都府企画環境部環境政策監
京都市水と緑環境部緑政課長
国民公園協会京都御苑常務理事