御苑案内図(建礼門前大通り)

写真:建礼門前大通り

 京都御所の正門である建礼門前から南に延びる大通りは、沿道の広々とした芝生地とマツと合わせ、京都御苑を代表する風景です。

 明治10年に京都に還幸された明治天皇は、東京遷都にともなって荒廃した九門内を嘆かれ、京都府に旧観を保存するよう御沙汰を下されました。これに基づき、明治16年まで行われた大内保存事業により、御苑の骨格となる整備が行われ、この大通りもこの時、初めて設けられました。その後、大正2~3年に大正天皇の即位大礼を行うための改良工事で、現在の規模に拡幅されています。

 京都三大祭りのうち5月には葵祭、10月には時代祭の行列が建礼門前から出発し、この通りを通って市中に出て行きます。