Lifestyle Innovation ライフスタイル イノベーション

環境省

アイコン浦安市本庁舎における試行実験

浦安市役所

浦安市役所では、2016年6月に竣工した新庁舎において、旧庁舎と比較したCO2削減効果・快適性や生産性に与える効果を検証しました。さらに「快適性入力システム」を用いて快適性を入力することにより、より省エネになる空調稼働を検証しました。
なお、本調査は、環境省「平成28年度低炭素ライフスタイルイノベーションを展開する評価手法構築事業」の中で、浦安市がフィールドを提供したものです。

本実験におけるNEB/EB

NEB・・業務効率・生産性・快適性

EB・・CO2削減効果

試行の概要

「快適性入力システム」を試験的に導入し、職員の体感を見える化できるようにしました。
その結果をもとに、施設管理担当者が、空調を最適に制御することで、より省エネを実現する運用を目指しました。

下記のように、「暑い」「寒い」「ちょうどいい」の体感の回答割合を可視化し、施設管理担当者の判断材料として提供しました。

実験期間中の快適性とエネルギー消費量(推計値)を比較したのが下表です。
下軸の単位(第1週・第2週・2/6・2/7・2/8・2/10)で空調の制御方法を変え、それぞれの快適性とエネルギー消費量を把握しました。
目安として、エネルギー量が13.0以下である状態を省エネルギーと捉え、快適性が65%以上保たれていればおおむね快適と捉えれば、空調の一部を時間短縮した2月6日と8日が、本試行の期間内において、他の日に比べて省エネと快適性が保たれているということができます。
実際には、外気温やフロア間の影響を考慮する必要がありますが、本試行の中では、空調を一部時間短縮しても快適性が保たれる運用があることが分かりました。

今回の実験で行ったような快適性の見える化により、快適性が高く、エネルギー消費量が小さい領域の運用パターンを実現できる可能性があります。