浮体式洋上風力発電による地域の脱炭素化ビジネス促進事業

浮体式洋上風力発電による地域の脱炭素化ビジネス促進事業

 再生可能エネルギーの主力電源化に向けて、とくに海に囲まれた我が国においては、再生可能エネルギーの中で最大のポテンシャルを有する洋上風力発電の導入が、地球温暖化対策のみならずエネルギー安全保障の観点からも有益です。
 洋上風力発電の中でも、浮体式洋上風力発電は、水深の深い海域において導入が可能であるため、日本における導入拡大が期待されています。
 本事業は、我が国における浮体式洋上風力発電の導入を加速するため、浮体式洋上風力発電の早期普及に貢献するための情報の整理・検討や、地域が浮体式洋上風力発電によるエネルギーの地産地消を目指すに当たって必要な各種調査、当該地域における事業性・二酸化炭素削減効果の見通しなどを検討し、脱炭素化ビジネスを促進することを目的としています。

早期普及に向けた調査・検討等事業(令和2年度~令和5年度)

 離島において浮体式洋上風力発電施設を導入することは、太陽光発電設備の導入等と比べて事業規模が大きいため関係者の範囲も大きく、また、漁業関係者等といった多様な関係者との合意形成が重要であることから、その実現においては自治体の主体的な参画が必須になります。
 そこで、過去に環境省で実施した実証事業等で蓄積された知見等を基に、浮体式洋上風力発電施設の導入を検討する離島の自治体が、都道府県や事業者等と連携しながら取組を行う際のポイントや注意点等を調査・検討し、手引としてまとめました。
 手引は、離島の脱炭素化を進めるに当たって踏まえるべき地域の実情や解決したい地域課題、導入に適した再エネの基本的な考え方について、さらに離島に限らず、浮体式洋上風力発電施設の導入について関心のある様々な主体にも参考となる資料として取りまとめています。

 離島への浮体式洋上風力発電導入検討の手引(2024年6月)

既存の浮体式洋上風力発電を用いた理解醸成事業(令和2年度~令和4年度)

 実際に浮体式洋上風力発電施設の導入を目指している地域において、シンポジウムや研修講座、先進地域の見学会などを開催し、地産地消型の浮体式洋上風力発電の導入をめざす地域の方々が浮体式洋上風力発電への理解を深めていただくための様々な機会を提供しました。
 浮体式洋上風力発電について知るための動画やQ&A集、小中学生向け学習用教材等も作成しています。
 実施内容は下記のWebサイトを御覧ください。
 浮体式洋上風力発電による地域の脱炭素化ビジネス促進事業(理解醸成事業)Webサイト