放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料
(令和元年度版、 HTML形式)

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第3章 放射線による健康影響
3.7 がん・白血病

甲状腺がんとヨウ素摂取-チェルノブイリ原発事故-

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この表のように、土壌中のヨウ素濃度が高い地域に比べ、ヨウ素濃度が低く、ヨウ素の摂取量が少ない地域では、1グレイ当たりの甲状腺がんの過剰相対リスクが高いという報告もあります。このデータが得られたチェルノブイリ周辺地域は内陸に位置しており、周辺に海がないため、土壌中のヨウ素濃度が低く、ヨウ素を多く含む海藻や海の魚を食べる習慣にも乏しい地域です。
一方で日本の場合には、全体的にチェルノブイリ周辺地域より土壌中のヨウ素濃度が高い上、ヨウ素の摂取量が海外諸国に比較して多くなっています。そのため、チェルノブイリ周辺地域でのこのようなデータがそのまま当てはまるわけではありません。
(関連ページ:上巻P96「相対リスクと寄与リスク」上巻P125「ヨウ素について」

本資料への収録日:2013年3月31日

改訂日:2019年3月31日

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