放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料
(平成28年度版、 HTML形式)

第7章 環境モニタリング
7.5 森林のモニタリング

森林内の放射性セシウムの分布状況の変化

森林内の放射性セシウムの分布状況の変化
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森林内の放射性セシウムは、スギ林では、事故発生の2011(平成23)年には約34%が樹木の葉や枝等に分布していましたが、徐々に土壌へ移行し、2015(平成27)年の調査では約90%が土壌に分布しています。
落葉広葉樹林では、事故発生時に葉が付いていなかったため、スギ林と比較すると樹木における放射性セシウムの分布は約17%と低く、多くが落葉層に分布していましたが、スギ林と同様に土壌に移行し、平成27年の調査では90%が土壌に分布しています。
なお、上川内スギ林については、枝葉の分布割合は減少していますが、依然として落葉層に多く分布しています。上川内スギ林は枝葉の量が多く、落葉層も厚く堆積していることが影響しているものと考えられます。森林の状態による分布状況の違いについて引き続き確認することとしています。
(関連ページ:上巻P173、「森林中の分布」

本資料への収録日:平成28年1月18日

改定日:平成29年3月31日

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