ラドンは、地下に広く存在するラジウムがアルファ壊変することにより発生する放射性の希ガスです。気体であることから、地中から出て家屋の中にも入り込みます(上巻P69、「ラドン及びトロンの吸入による内部被ばく」)。
ヨーロッパのような石作りの家で生活する地域では、屋内ラドン濃度が高くなり、結果、被ばく線量が高くなる傾向にあります。
屋内ラドン濃度の世界平均は、1立方メートル当たり39ベクレルですが、日本では16ベクレルです。屋内ラドンからの内部被ばく量にも、大きな地域差が存在しています。
本資料への収録日:平成25年3月31日
改訂日:平成27年3月31日