放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料
(平成28年度版、 HTML形式)

第2章 放射線による被ばく
2.4 線量測定と計算

外部被ばく(測定)

外部被ばく(測定)
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外部被ばくによる線量を計測するには2つの方法があります。
一つ目は、計測器で作業する場の空間放射線量率を計測する方法です。空間線量率は、その場に人がいたらどのくらいγ(ガンマ)線による被ばくを受けるかを測った値です。体の外からのα(アルファ)線やβ(ベータ)線は体内にまでは届きませんので(上巻P22、「透過力と人体での影響範囲」)、外部被ばくの線量測定としてはγ線を測定します。最近の計測機器は、1時間当たりのマイクロシーベルトで表示されるものが多いので、この測定値にその場にいた時間を乗じて、被ばく量を計算します。ただし、NaI(Tl)シンチレーション式サーベイメータのように適切な性能を持ち、校正されている機器を用いるようにします。
もう一つの方法は、個人線量計を装着して計測する方法です。個人線量計では、長時間に受ける放射線の積算量の計測や、時間当たりの読み取りが可能です。

本資料への収録日:平成25年3月31日

改訂日:平成29年3月31日

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