放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料
(平成28年度版、 HTML形式)

第2章 放射線による被ばく
2.1 被ばくの経路

体外から・体内から

体外から・体内から
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地表にある放射性物質や空気中に浮遊する放射性物質、あるいは衣服や体表面に付いた放射性物質等から放射線を受けることが外部被ばくです(上巻P26、「外部被ばくと皮膚」)。
一方、内部被ばくは、①食事により飲食物中の放射性物質を体内に取り込んだ場合(経口摂取)、②呼吸により空気中の放射性物質を体内に吸い込んだ場合(吸入摂取)、③皮膚から吸収された場合(経皮吸収)、④傷口から放射性物質を体内に取り込んだ場合(創傷侵入)により起こります。一旦放射性物質が体内に入ると、排泄物と一緒に体外に排泄されたり(生物学的半減期)、時間の経過と共に放射能が弱まるまで、人体は放射線を受けることになります( 上巻P27、「内部被ばく」)。
外部被ばくと内部被ばくの違いは、放射線を発するものが体外にあるか、体内にあるかの違いであり、体が放射線を受けるという点では同じです(上巻P25、「様々な被ばく形態」)。

本資料への収録日:平成25年3月31日

改訂日:平成29年3月31日

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