放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料
(平成28年度版、 HTML形式)

第1章 放射線の基礎知識
1.2 放射性物質

半減期と放射能の減衰

半減期と放射能の減衰
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放射能の減り方と半減期の関係をグラフで見てみます。
半減期分の時間が経過すると、放射性物質の量は元の半分になり、結果として放射能も半分になります。更に半減期分の時間が経過すると、放射性物質の量が更に半分(最初の4分の1)になります。このように、半減期分の時間が経過するごとに、放射能は1→2分の1→4分の1→8分の1→16分の1と減っていきます。横軸に経過時間、縦軸を放射能の強さにして、放射能の減り方をグラフに表すと、曲線(指数関数)的に減ることが分かります。
半減期は放射性物質の種類によって異なります。例えば、ヨウ素131の半減期は8日、セシウム134の半減期は2年、セシウム137の半減期は30年です。
なお、体内に取り込まれた放射性物質は、臓器や組織に取り込まれた後、排泄されます。排泄によって体内の放射性物質の量が半分になる時間を生物学的半減期といいます。
(関連ページ:上巻P28、「内部被ばくと放射性物質」

本資料への収録日:平成25年3月31日

改訂日:平成27年3月31日

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