放射線を出すことでエネルギー的に安定な状態となった物質は放射線を出しません。時間がたてば放射性物質の量が減り、放射能も弱まります。こうして放射能が弱まり、はじめの半分になるまでの時間のことを半減期と呼びます。放射性物質の減り方と半減期の関係を絵で見てみます。
もともと200個の放射性物質があったとします。半減期分の時間が経過する間に、約100個の放射性物質は放射線を出し、別の物質に変化します。残り約100個は放射性物質のままです。
次に、半減期の2倍の時間が経過する間に残りの約100個の放射性物質のうち約50個は放射線を出し、別の物質になります。結果的に放射性物質は約50個(元の約4分の1)までに減ります。さらに半減期の3倍の時間が経過した時点で、放射性物質の量はもともとの約8分の1に減少します。
本資料への収録日:平成25年3月31日
改訂日:平成27年3月31日