環境省>大気環境・自動車対策>黄砂>黄砂対策への環境省の取組
近年、北東アジア地域(モンゴル、中国、韓国、日本等)では黄砂現象が頻発しており、その影響等に対する関心が高まっています。
黄砂は従来から黄河流域や既存の砂漠等から発生する自然現象としてとらえられてきましたが、近年急速に拡大しつつある
過放牧や農地転換などによる耕地の拡大も原因とされ、人為的影響により、その規模が拡大している環境問題として再認識されつつあります。
黄砂は、植物や交通機関に影響を与えるほか、呼吸器系疾患等の健康影響の可能性が指摘されていますが、飛来した黄砂の物理的、化学的な実態については
必ずしも解明されていません。また、黄砂の飛来と同時に、中国大陸における産業活動に伴う人的発生源からの影響も懸念されます。
本調査では、わが国における黄砂エアロゾルの飛来状況を科学的に把握するとともに、わが国に飛来した黄砂の実態解明に資することを目的として、
平成14年度から平成23年度では、黄砂化学成分の調査を実施しています。