環境省大気環境・自動車対策黄砂過去の黄砂飛来状況2001年以降の主な黄砂現象の紹介

2004年の黄砂概況

 2004年も前年に引き続いて黄砂が少ない年であった。3月28-29日の北京の黄砂は、規模は大きくはないが、高濃度の大気汚染の後に黄砂が飛来する好例である。これは、低気圧の移動に伴って風向が南から西に変化したことと対応している。このような現象は2002年4月の大黄砂時にも見られた。黄砂飛来前の北京では、大気境界層高度が低く、高濃度の汚染が高度1km程度までの層に押さえ込まれており、風速が小さかった。北西からの強風で流入する黄砂層は高度3km程度の厚さを持ち、強風によって大気汚染が一掃され黄砂とともに東に輸送される。日本でも黄砂の前に輸送された大気汚染が観測されるケースがしばしばある。また、大気汚染層の厚さよりも黄砂層の方が高高度まで分布することもライダー観測から明らかにされている。


図 北京の黄砂(上)と大気汚染エアロゾル(下)の高度分布(2004年3月の例)黄砂が飛来する前に濃い大気汚染が観測されている。((独)国立環境研究所提供)